オリンピックは10月に延期!と主張してみれば?
オリンピックのマラソン会場、どうなるんでしょう IOCのお偉いさんがあれだけはっきり断言した以上、 札幌開催は決定だ、という解説をあちこちから聞きましたが、 都知事の小池さんは朝5時スタート案(朝3時という案まである) を持ち出し、とことん抵抗しようとしている。 小池さんが怒るのは、そりゃあ、当然ではありましょう。 この期に及んで、いきなりマラソンと競歩は札幌で、という話になって、 それを耳にしたのが、最後だったというのだし。 つまり開催都市の知事でありながら、完全に蚊帳の外だったわけ。 その一点でも腹立たしいでしょうが、これまでお金をかけた分、 どうなるのというのもある。必ずその責任は知事に返ってきますしね。 花形競技のマラソンを札幌にうかうかと持っていかれた・・ となっては、夏に控えた都知事選にも影響あるでしょうし。 ただ、このトラブルの一連を見ていると、口では皆さん、 アスリートファーストと言いながら、結局は「こんなにお金を掛けたのに」 「チケットも販売しちゃったのに」「東京で見られないなんて」 「暑さにつよい選手を育てたのに、メダルが取れなくなる」 「札幌だって暑くはなる」「これじゃあ、東京開催にならない」等々、 それぞれの立場のそれぞれの「自分の都合」が優先している。 小池さんなんか、知事になったばかりの時、頼まれてもいないのに いきなり「復興五輪だ」と宮城県でのボート競技開催を打ち出したじゃないですか。 その口で「東京でやらないなんてけしからん」と主張するのですからねぇ。 IOC側も勝手ですけど。 同時に、暑さ対策が「焼け石に水」笑止レベルだったのも 体たらくでありました。 あのへんてこな日傘ハットだの、打ち水だのと。 IOCが不安になるのも当然でしょう。 一番重大なことはなにか 「東京開催で死者が出たらどうするの」なのだと思うわけです。 それがどこかに飛んで行ってしまっている印象がある。 大抵の人が「そこは、大丈夫じゃないの」とそんな気がしているのではないか 今年の5月に暑い時期があって、その時孫の運動会を見学したのですが、 孫の出番の時だけ、ちょこっと出かけただけでしたが、 暑さでクラクラして倒れそうになりました。5月なのに。 最近の猛暑を考えるに、マラソン競技の当日、 凄まじい暑さになる可能性は十分あるわけです。 選手もそうですが、観客も係員もボランティアも、 限りなく熱中症に罹るリスクがある。 熱中症による死亡者が何人も出たではないですか。 「命を守る暑さ対策を取ってください」「エアコンを掛け、 なるべく出歩かないよう」って気象庁もテレビも しつこく報道していたじゃないですか。 あの深刻さはどこいっちゃったの・・でありますよ。 大河ドラマの「韋駄天」で、金栗四三が参加した 1912年ストックホルム大会のことが出てきます。 7月6日の当日、北欧のストックホルムでも日中40℃にもなり、 マラソン競技に参加した選手68名中、33人が棄権、 ポルトガルの選手が熱中症で死亡、金栗四三も熱中症で 意識不明になったんですよね。 東京でそういうことが起こらない保証はない。 そうなったら最大の汚点ですよ。 私は、やっぱり心配ですね。 そもそも「誘致さえしちゃえばなんとかなるさ」的な意識で 進めてきたところが間違っていた。 東京の酷暑は、誰もが十分分かっていたはずなのに。 今、日本と小池知事が大逆転の挽回をするにはどうすべきか 「じゃあ、3か月延期しましょう」とIOCに宣言し、 それを認めさせることではないですかね。 そうすれば、これまで掛けたお金も無駄にならないし、 施設も予定通り使え、余分なお金をこれ以上、掛ける必要もなくなるし、 無事東京で開催でき、選手もボランティアも観客も快適、 もしかして環状二号線も間に合ってアクセスも良くなり、 渋滞も解消され、台風のリスクもなく、全て丸く収まるのに。 IOCの石頭連中とアメリカの顔色伺って 一番肝心なことを言わないようじゃ、ダメなんですよ。やってみる価値はあると思うのだが・・。 それに、それを成し遂げれば、森さんの株も小池さん人気も、 ガーンとあがるでしょうにねぇ。