千葉の被災はまだまだ続いている。
この間の週末、車で鴨川方面に行きました。 秋の台風被害で、ゴルフ場の木々がなぎ倒されている惨状は見ていましたが、漠然と、修復なったような気になっていた・・。 年が明けても、まだ、あちこちの林の木々は根っこから倒れたままなんですね。 ビリビリに割かれたビニールハウスも、放置されたまま。ブルーシートを張った家も、目に付きます。市原在住の友人が「施工した工務店にに頼んでも、2年先だと言われているらしい、それだけ手が足りない」とも言っていましたっけ。 復興はまだまだ時間が掛かるのだと改めて思ったものです。 いつも大多喜方面を経由して、『ゆば喜』というお豆腐屋さんで ゆばとお豆腐を購入して帰宅するんですが、 その手前にある直売店に寄ったら、いつも置いてある 美味しいパンが見当たらない。 こんなことを言っては失礼な話ですが、こんな田舎に・・ と思うような洗練されたパンが売られていて、ここに寄る度、ついつい買ってしまっていたんです。 見当たらないので店員さんに「美味しいパンがあったんですが、 もう置いていないんですかぁ?」と聞きましたら、 ああ、あんぽんたんですか、と哀しい顔をする。 そうだ、「あんぽんたん」という変な名前ののパン屋さんだったと思い出しました。「UN PONT,UN」と書くらしい。 店員のオニーサン「あそこ、水に浸かってしまって、 いまだ営業できないんですよ」って。 「一番被害が大きかった地域に店があるからねぇ」と。 秋の台風の際、森田知事のあまりに無責任でノーテンキな態度に、腹を立てたものですが、 いまだに営業できずにいるお店もあるんですね。 調べてみたら、茂原市高師地区にあるこのお店、 房総豪雨で床上浸水の被害を受けたようです。 茂原では豪雨により市内を流れる一宮川や豊田川などが氾濫。 3千戸以上の家屋への浸水被害が確認されているそうです。 このお店、2013年10月の台風による大雨でも被害を受けたそうです。 その時、別の地区にお店はあったのですが、それに懲りて、 茂原街道沿いの現在地に移転して営業を続けてきたのだとか。 それがまた浸水被害。 記事によると、昨年の10月25日、茂原街道は冠水し、 店内に水が入り込むのを防ぐため、入り口の自動ドアを従業員総出で押さえたそうです。 でも、濁流は一気に押し寄せドアが壊れ、店内は水に漬かってしまった。 水位は膝の高さにまで達し、従業員のほか買い物に訪れていた客ら 約10人をパンを陳列したり成形する台の上に避難させたものの、 店は翌日まで孤立状態となったのだそうです。 結局、水に漬かって冷蔵庫やオーブンは使えなくなった。(がらんどうの店内) 社長の君塚氏は、以前の災害被害の経験から、「また大雨被害を受けたら、店はたたもう」と考えていたのだそうです。でも、常連客から励ましの声を掛けられ、「再スタートしよう」と決意したそうです。 営業再開は早くて年末、年明けにずれ込むかもしれない。と記事にはありました。まだ時間が掛かっているのかもしれません。 千葉県の被害が大きかったことを、私達はニュースで知ってはいますが、 現実に今でも大変な思いをしている方々がいる。 その事実をしっかり把握しておかないと。 「あんぽんたん」さんのパンを、心待ちにしているファンがここにもいます 一日も早く再開できることを祈るばかりです。 頑張って欲しいです。