緊急事態延期なら、科学的根拠と今後の見通しを示すべき
29日、小池都知事は「東京はまだ厳しい状況。緊急事態宣言の時期は延長をお願いしたい」 と会見で発言し、これに対してホリエモンが 「呆れてものが言えない」とコキ下ろしたそうです。 ホリエモンのこき下ろしは棚に置くとして・・。今の世の中の空気を読めば、ご自身の選挙を視野に入れた都知事として、 「なによりも命が大事」「緊急事態延期を願う姿勢」を政府が発表する前に見せる・・ というのは当然な行動であるのでしょう。意地悪い見方だけれど。 確かに6日に解除は難しいだろうと誰もが感じてはいるわけですが、つい、小池さんらしい手法だと、豊洲市場移転延期のあの騒動を思い出してしまった。 「安全より安心」と就任早々ぶち上げ、科学的根拠なしに豊洲移転をストップした小池さんは、 多くの都民の喝さいを得、TVのワイドショーも「豊洲は危険だ~」と 散々あげつらったわけですが、そのために多大な余分な税金を費やし、 市場のオープンは2年も無駄に遅れ、 結局、豊洲は近代的な市場でした・・という結論だったわけです。 今回のコロナ禍がそのまま同じとは言いませんし、 確かに感染の不安は無くなった、というには程遠い状況ではあります。 ただ、日本よりはるかに多数の死者が今もでている他国で、 少しずつロックダウン解除を進め出した今、かつ、日本の死者数はけた外れに少なく、おそらくイタリアやアメリカのようにはならないだろうということが見えて来た今、 すでに1か月も2か月も、自粛しすべてに我慢を強いられている都民に さらなる緊急事態宣言延期を言うならば、それなりの科学的根拠と、 今後のシナリオを示すべきではないですかね。 お得意のパネルでも使って。 目下、こういう事態です。あと何日、自粛していただければ、 数値はこうなります・・ということをはっきり示して、 その上で言っていただきたい。 それは政府にも言えることです。 結局、緊急事態宣言解除は延期になるようですが、このままズルズル延ばして行っても、 もう国民は付いて行きませんよ。 安倍さんも、専門家会議の方々も、ちゃんとした数値を示して、 あと何日、全ての国民がこれだけ自粛すれば、感染者はここまで減ります。同時に、経済的落ち込みがこうこう予測されるものの、あと何日自粛し、経済を再開させれば、なんとか立ち直れます というシミュレーションを見せるべきでしょう。 もちろん、今後どうなるか、このままウィルスは消えていくのか、 第二波、第三波が来るのか、断言できる人はいないわけですが、 科学的な分析に基づいた行程図というのは、出来るはずで。 それっくらいやっていただければ私達も納得する。 国民は、政治家さん達が思っているらしい程バカではないですよ・・ と言いたいですけどね。