安倍総理の体調不安を嬉々として報じる下品さ
安倍総理の体調不安が盛んに報じられています。どうやら安倍さん嫌いのメディアは、24日に佐藤栄作氏の在職期間を上まわった後、午前中、慶応病院で診察を受けたタイミングで、辞職表明をするのでは・・という期待でウズウズしていたらしい。 各局、政権がどうなるかみたいな特集で、退任はいつか、次は誰がいいだのと盛んにやっていましたね。 こういうのって、失礼千万ではないですか。一国の総理大臣であれば、空席の期間があってはいけないし、その健康状態というのは、国益にも関わるわけですから、話題にするのは分かる。でも、ご当人は倒れて救急車で運ばれたわけではない、意識不明なわけでもない、歩いて病院に入って、歩いて出て来られた。一週間後に再検診というのだって、通常あり得る話。 それを、もうお終いみたいな風に嬉々として報道するって、下品以外の何ものでもない。ある通信社なんて、末期の病人みたいなげっそりした安倍氏の顔をわざわざ選んで掲載していました。 政治の世界も報道の世界も、そのレベルということでしょうが、良識ある報道人はいないのでしょうか。嘆かわしいことこの上ない。 散々安倍政権を叩いて来た方々なので、安倍さんの体調が悪いと嬉しくてしょうがないのでしょうけれど、まずは「お大事に」の一言がいえないのか。好き嫌いの前に人としてどうか、ということですよ。 ただ、安倍総理の体調があまりよくなさそう、というのは、あのアベノマスクで話題が盛り上がっていた頃から見えましたよね。生気も眼力なく、「どこか悪いのではないか」とテレビのこっちから見ていた私ですら、気になりましたから。 体調がよくないのをだましだまし、来たのではないですかね。それだから政策判断も脇の甘いものになっていた。体調のせいには出来ませんけど。 世の中って、何が起こるか分からない。昨年末には、こんなコロナ禍になっているとは誰も想像せず、安倍四選なんぞとも言われていましたっけ。その最先鋒・二階氏は、すでに次の政権でも権力を維持すべく、さっさと鞍替えしているみたいですけどね。 ところで、ワイドショーではゲストが口をそろえて、「次の総理は石破さんがいい」と言っています。どこの番組でも、言う人こそ違え「石破さんがいい」と。 こうどこもここもだと薄気味悪く、メディアの作意が見え見えですよね。こうやって世の中の空気を作るつもりなんでしょう。すぐ乗っちゃう人がいるから困ったもので。 石破さんって、形勢が悪くなるとそうっとご自身の主張をすり替えちゃう方ですよ。いいのか、そういう人が国のトップで・・と私は心配ですが。