曖昧な調査結果に狂喜する蓮舫さん
昨日、ネットニュースに大きく報じられていたので、目にした方も多いと思いますが・・。「GoToトラベル」を利用した人が、利用しなかった人に比べ、統計学上、新型コロナウイルス特有の症状を2倍近く発症していた・・という調査結果。出元が「東大などの研究チーム」ということで、俄然注目度が上がったんでしょうが、「東大などの研究チーム」という曖昧な表現の、このうさん臭さってなに東大、と付けば人はヘヘーとありがたがるだろう、という安易さがにじみ出ている。 しかも読んでみると、なんだ、こりゃ・・という内容なんですねぇ。 およそ2万8,000人を対象にネット上で実施された調査で、過去1カ月以内に嗅覚、味覚の異常を訴えた人の割合は、「GoToトラベル」の利用者が2.6%に対し、利用しなかった人は1.7%と、有症率の差はおよそ2倍にのぼった・・というの。この調査では、発熱した、咳が出たetcの設問もあったようですが、この記事は、コロナ特有の「嗅覚・味覚の異常」だけに注目したようで。 そもそも、「コロナに感染しました」という話ではない。コロナに感染していたのかもしれないなぁ・・レベルの、コロナっぽい症状があっただけの話。全く意味がない。 コロナっぽい症状なら、私もしょっちゅうありますよ。なんか、かったるいけど、コロナかしらとか。あら、美味しかったんだかまずかったんだか分からなかったけど、味覚異常 コロナじゃないでしょうね、とか。ネットでの答えなんて、そんなもんでしょう。 かつ、「Gotoを利用して」旅行に行ったせいで、そういう症状がでた、という根拠がどこにもない。旅行の前後に友人と会食したせいかもしれないし、繁華街をうろついたせいかもしれない。 例えば設問に「あなたは野菜好きですか 肉食派ですか」というのを入れておいたとして、野菜好きの人が肉食派の人より「嗅覚・味覚の異常を感じた」と答えた場合が1%程多かった場合、「ほらみろ 野菜を食べるとコロナに2倍も罹りやすい」とはならんでしょ。 さらに、100%のうちの1,7%というのは、誤差の範囲みたいなわずかな%で、それが2.6%になった所で、些少という点では変わらない。「見て見て、Goto 使ったら倍にもなった」と狂喜するレベルの数字ではない。 よくもまあ、こんないい加減な調査を喜び勇んで公表し、また、メディアも次々と取り上げたものだ・・と呆れたものです。日本ってこんなレベル それが例の蓮舫さん。なんとまあ大喜びで、この調査結果を取り上げてツィートしている。「明確なエビデンスはない (大阪、札幌は)首長から言われたので停止した 政府の把握ではGOTOで感染した人は200人に満たない」「これが国会での政府の答弁でしたが、東大チームの調査結果と大きなズレが」だと。 仮にも天下の国会議員が、このレベルの調査結果に即飛びついてエラソーに批判するとは。まず、きちんと精査しなさい、でしょ。蓮舫さんも「東大」という枕詞にすぐ乗っかる人なんでしょうけど、あまりに稚拙です。国会議員って、こんなレベル 政府の肩を持つ気もないですし、Gotoトラベルの恩恵を受けていない身として、一時停止でもどっちでもいい立場ですけれど、今のテレビと野党の「Gotoトラベル」批判はあまりに感情的かつ異常で、何が何でも悪者にしたい、という意図が見えすぎている。でも、そういう姿勢は、ことの本質を見誤りがちです。 そうやってGoto政策を潰すことが、本当に唯一最大最良の感染拡大阻止になりますかこの政策のおかげでギリギリ、生活破綻を食い止められた会社や人が大勢いるという事実も、私達は忘れてはいけないのだと思うし。 もっと冷静・客観的・科学的に感染防止、感染対策を考えて行かないと。でないと、日本人ってバカなんじゃない・・ということになりかねない。