政府も行政も、科学的に納得できる号令を!
先週末、池袋の西武行って、呆れてしまった。 着物売り場と貴金属売り場、グッチやヴィトンやプラダは休業。でも、婦人服売り場のアルマーニやマックスマーラーは営業。靴売り場のバーバリーは休業で、となりのジミー・チューは営業。 一方で食品売り場は、大賑わい。人気のケーキ屋さんには若者が列を作っている。 日頃から客が少ない、高級品売り場は、何の法則性も無く閉めて、一方で、押し合いへし合いのデパ地下は、フツーに営業。 これ、小池都知事が怖い顔して「高級ブランド品は、生活必要品じゃないですよね」と脅したからなんでしょうが、感染対策という視点で客観的に見たら、全く、意味もないし、効果もない。 今や、飲食店でお酒を出せなくなって、客足は桁違いに落ちたのでしょうね。確かに、居酒屋でワイワイ騒ぐリスクを無くす、という点では意味がありますが、老夫婦が、ゆったりしたレストランに行って、静かに食事をする。その際にワインを飲んだところで、感染リスクがかわるとは、全く思えない。小料理屋の隅で、あるいは蕎麦屋のカウンターで、一人静かに晩酌したところで、感染リスクは高まらないでしょう。 映画館が駄目で、劇場はOKというのも、理屈が通らないし。 誰の判断なのか、面倒だからなのか、非常に雑な規制が行われていて、それをメディアは何故か批難しないから、全て、お店と国民に理不尽な負担が押し付けられている。まあ、高級ブランド品、買わないから個人的には影響ないですけど、でも、映画館と外食については(お酒飲めないから)大影響で。 腹立たしく思っていたら、社会学者の古市憲寿氏が、ツイッターで、緊急事態宣言で映画館が営業できないことや、百貨店でもラグジュアリーブランドが営業できないことに「堂々と権力を利用して営業妨害をする。もはや狂気」と発信したとの記事がありました。 「なぜ劇場はよくて映画館はダメなのか。なぜ百貨店でデザイナーズブランドはよくてラグジュアリーブランドはダメなのか」と切り出し「そんなの都知事も、都議会議員も、感染症の専門家も、東京都の担当者も、絶対に説明できないでしょ」と投稿したとか。 古市氏って、コロナ禍が始まった頃は、無責任な発言していたんですが、ここにきて、かなり鋭く、矛盾点をついてくれている。 彼に限らず、もう少し、科学的な判断を発信してくれる人が増えてくれればいいのだけれど。 当たり障りのない、きれいごとばかりを発信しているようじゃ、的確な感染対策は、出来ないわけですよ。今こそ、情緒脳というのか、文系脳社会からの脱皮の必要性を、痛感しますね。 でないと、日本はどんどんおかしくなりますよ。