コロナウイルス、南米でまた猛威か?
パラグアイの日系の友人が、コロナ感染で亡くなった、という知らせを受けました。 私より少し年長なので、高齢者といえば高齢者ですが、子どもの頃、移民として入植し、逞しく生きて来られた方で、頑健そのもの、週2回はゴルフし、日系社会の重鎮として活躍されていて、まず、病気には無縁な方でしたから、ショックでした。 今、パラグアイでは、コロナが猛威を振るっているようです。2,3日前の数字ですが、一日の感染者数は、2833人、8153人検査した上での数値ですから凄まじい陽性率です。これまでの感染者数は37万人を超え、死者数はとうとう1万人を超えてしまった。 日本の合計感染者数が6月8日現在で約76万6000人、死者数が13758人で、一見すると、日本と大差ないじゃないか、と考えそうですが、パラグアイは、国土は日本の1,1倍ありながら、人口は700万人ちょっと。1億2000万人の日本の人口の17分の1ですからね。桁が違う。 日系の友人の話では、すでに60歳以上の接種が始まってはいるものの、アストラゼネカ、インドのコバクシン、ロシアのスプニク、中国のシノバクがちょこちょこと到着し、それを接種する、という状況で、彼女も1回目は接種したけれど、2度目が着くのか、受けられるのか、心配しているそうです。パラグアイは台湾と国交を結んでいる数少ない国の一つで、中国ワクチンをなかなか入れて貰えない、そういう事情もあるのかもしれません。 待ちきれない、若い人とかお金持ちはアメリカに行って接種しているとか。 小国なので、目立ちませんし、日本の我々は、遠く南米までなかなか目を向けませんが、パラグアイに限らず、厳しい状況下にある国は、まだまだ多いのだと思います。 日頃、ワイドショー情報に翻弄されている我々ですが、世界と比べれば、恵まれていて、文句タラタラではありますが、日本はすでに国民全員が受けられるだけのワクチンを入手済みで、後手後手といわれながらも、一応、着々と進んでいる、そのありがた味は、もう少し客観的に評価すべきか、と思いましたね。