アベノマスク、何故8000万枚も余るのか?
数日前、NHK-BSの「ふれあい街歩き」を見ていたのです。ミラノ編で、やっぱり、イタリアはいいなぁ・・なんてしみじみしながら。・・と3歳の孫が「みんなマスクしてなくて、いけないねぇ」と突然言い出して。 その番組、2017年制作で、あの頃は世界中の誰もがマスクを着用しなくちゃならなくなるなんて、想像もしなかった。 しかし、人生の大半を「マスク着用すべし」という空気の中で生きてきた三歳児には、奇妙な光景だったのでありましょう・・。その現実に愕然としてしまう。 ほんと、あの頃私達は自由に生きていた・・。 当たり前の日常なんて、あっという間に奪われてしまうんですね。恐ろしいことです。 ところで、すでに懐かしい響きすらする『アベノマスク』。なんと8000万枚も残っているそうですね。その保管費用に、無駄に何億円も費やしているとか。 人口1億2000万人の日本で、一世帯2枚の配布でしたよね。我が家なんて二世帯住宅だから、大人子ども総勢6人で2枚しか届かなかった。 そんな国で、どうして8000万枚も余るのよどういう計算をしていったい何枚、生産したのか・・理解できない。 このマスク、当初、466億円掛かると言う話でのけぞったものですが、それを「総額で260億円を見込んでおり、そのうちマスク調達として、184億円、配送費などは76億円」と菅官房長官が慌てて言い直したものでした。 厚労省が出したマスク供給企業の募集文書には、マスクの必要枚数は1,4億枚(全世帯配布分と小中学校配布分の合計)と書かれ、1枚200円ぐらいだろうと見込まれていたようです。 だとすると菅さんの説明とは一応合致することになりますが、だったらどうして8000万枚も余っちゃう事態になってしまったわけ そもそも、大量生産したら、あの程度のマスク、1枚200円も掛かるわけがない。 かつ、あの頃国会でどこに発注したか質問され、3社、約90億9000万円分の発注先しか公表されなかった。他のマスクはどこに発注したのか このアベノマスク。怪しいことだらけなんですよね。 誰かが、しこたま儲けたに違いない・・とフツーなら疑う。今や、飽きっぽい国民は、気にもしていないみたいですが、その辺のからくりを、文春辺りが得意なところで、探って欲しいものです。 そのアベノマスクも遠い昔に思える位、今や、お洒落なマスクが出回って。品薄になる心配なんて、誰もしないし、マスクしていると気楽~、なんて空気にすらなっている。日本の強さは、こういうところにある、ともいえるし日本人って、かなりマスク好きなのかもしれません。 ふっとこのまま、私達は「withマスク」生活を身に付けちゃうのだろうかと心配にもなってくる。私は、3歳の孫に「これが本当の日常なんだよ」とマスクなしの生活を示してあげたいですけどね。