新著『やっかいな食卓』が世に出ます
今日は、9月30日、明日発売の、新刊本を紹介させてください。新著やっかいな食卓(小学館)が世に出ます。・・って、私の初小説なんです。ペンネーム「御木本あかり」で書いています。長年、コツコツといいましょうか、家族にも内緒でコソコソ小説修行をしておりましたが、作品に目をとめてくださる編集者が現れ、こういうことになりました。 美味しい食べ物の話が満載の家族小説です。 編集者さんから「神谷さんはいろいろやっているので、小説はペンネームでいきましょう」といわれ、いろいろったって、無名であることに変わりないし、まだ、本名の方が、知り合いが目を止めてくれるかもしれないし・・と思ったのですが、試しに「神谷ちづ子」を姓名判断で見てみると(ネットのタダのですが)、パッとしない人生と出てくるんですね。 なるほど、確かにパッとしない人生だったわい、と納得しまして、じゃあ、ペンネームは運のいいものにしようと決めました。 実は書籍化のお話をいただいたのが、母が亡くなった翌日なのです。ああ、母が推してくれたんだなぁ、と旧姓の「木本」を入れ込んだ、幸運の名前。 かつ、読みやすく読み間違えも無く、キラキラでもなく、源氏名っぽくもなく、平凡ではないけれど、突飛でもない。 散々考えて決めたのが「御木本あかり」です。「御木本」なら有名な宝石店の名前だから、親しみやすく誰でも読め、ちょっと由緒ありそうな空気もある・・とね。「オキモト」「オンキモト」と読まれた方もいましたが、「ミキモト」です。 姓名判断的には(しつこく言いますがタダのやつです)大々吉となり、なんだか、手前勝手ですが、ヒットしそうな気もしてきます。 そういうことで「御木本あかり」としてスタートです。「いい年して」という声も聞こえてきますが、佐藤愛子さんが「晩鐘」という力強い小説を書き上げたのが91歳の時なんですね。大先生を引き合いに出すなんて、おこがましい限りですが、そういう前例がある以上、頑張れば私も、あと20年は書いていけるかなぁ、と。 新人「御木本あかり」を、見守っていただければ、嬉しいです。