札幌ラーメンはどこに向かうのか?
老夫婦で、北海道に行ってきました。新幹線で函館に入り、五稜郭などを見て、列車で北上して札幌へ。最後に定山渓に寄って、千歳空港から東京に戻ってくる・・という行程。発見や思うこと多々のツアーでしたが、書き出すと止まらなくなるので、札幌ラーメンのことだけ。昼は列車の中で駅弁、というのが多かったこともあり、「札幌では、やっぱり、札幌ラーメンでしょう」と決めておりました。なんとなく、そうでなくては、旅にならないようなイメージがあって・・。(札幌のシンボル・時計台)でも、時間がタイトで、アクセスの悪い店まで行っていられない。札幌単身赴任中の息子推薦のラーメン屋に行ってみたのですが、なんと、17:30からと夜のみの営業ですって。それでラーメン横丁に行ったのです。なんとも・・安易だが。昔、もう、30年以上も昔、取材で札幌に寄った際、ラーメン横町に行きました。もの凄く賑わっていてどこも客でいっぱいで、なかなか入れなかった記憶があるんですね。そんな中、食べた味噌バターラーメンがなんとも美味しかったこと。ところが今回行ってみると、寂れているというのか、どの店も閑散としている。閑散としていると入りにくいんですよね。あれ ここじゃないのかな・・と素通りして、新ラーメン横丁へ。しかし、そこもどの店も閑古鳥状態。時間がないので、手頃な一軒に入って味噌ラーメンをいただきましたが、ただでさえ猛暑の札幌で、クーラーはなく、熱風の吹き出す調理場の前の席で、熱々の味噌ラーメンをいただく・・。罰ゲームみたいだねぇ、と言いながら汗だくでいただきました。猛暑だからラーメン屋さんに客がいなかったのかすでに札幌ラーメンの時代は去ったのだろうか確かに、よく考えてみれば、東京にも美味しいラーメン屋さんはいくらでもあって、スーパーでも美味しい半生ラーメンが手軽に買えて、わざわざ、札幌まで出掛けて、暑い中、熱々のラーメンを啜る必要もないわけで。旅行 → ご当地名物をいただく・・というステレオタイプの発想は一旦、捨てて考えてみることが必要な時代になっているのかもしれません。大抵、流行ると値段だけ上がって、味は落ちるしね。旅の楽しみ方を見直さなくちゃいかん・・と改めて悟ったのでありました。