障子の張り替えに苦労するの巻
ウクライナ情勢も一向に先が見えないのに、今度はイスラエル・パレスチナで惨劇が勃発。一つ間違えると、世界大戦になりかねないこんな時に、のんきな話題でなんですが・・。私じゃ、世界情勢は解決できないし。 障子の張り替えをしたのです8年前今の家を建てたとき、和の空間も欲しいと、ほんの二畳分の畳を敷き、小さな障子窓を取り付けました。 障子が醸し出す雰囲気はやっぱりいいもので、ずっと満足だったのですが、その後、小さな孫がピッと穴を開け、蹴飛ばしてビリッと破き、経年劣化で、隅の障子紙がすり切れてピラピラ動き出して・・。和紙を貼ったりとその都度、ごまかしてきたのですが、そろそろ、限界になってしまった。 といって我が家はみんな、見て見ぬ振り。どう見回しても「張り替えるのは、アンタだろ」空気なんですね。 で、張り替えをしようと。面積的には、50cm × 160cm ほどのわずかなものです。障子張りなんて、子供の頃、親の手伝いをした記憶はあるけど、その後、この年になるまで、やったことがない。でも、その気にさえなれば、簡単にパパパと片付くだろうと思ったのです。 が、そうはいかなかった。まず、近所に障子紙が売っていない。スーパーにも、100円ショップにも、文具店にもない。ホームセンターならあるんでしょうが、近所にホームセンターがない。 それで行きましたよ、新宿の東急ハンズ。障子張り替えごときに、わざわざ東急ハンズDIYコーナーにようやく見つけ、説明を読んで、専用の糊とか、霧吹きとか、刷毛とかカッターが必要らしいことは分かったものの、糊以外は、家にあるもので間に合わすことにして、障子紙と糊だけ購入。 家に戻って、8年使い続けて薄灰色になった障子紙を剥がし、桟についた紙と糊をスポンジでこそげ落とし、糊を付けて、障子紙を伸ばして、余分な箇所をカッターで切っていく。 書くと簡単なんですが、やってみるとなかなか上手くいかない。糊がたれてきたり、障子紙がシワになったり、紙が曲がっていたり。悪戦苦闘して小一時間。 ようやく、なんとか「遠目で見る分には問題ない」状態に貼れました。よくみると、アラだらけはあるのですが・・。子供達には「た~いへんだったんだから、今後、穴を空けないように」と厳命し、家族には、思いっきり恩を売って、一件落着としましたが、よその家では、どうやっているんだろう、と気になったのでした。 街を歩いていると、障子がある家って結構あって、障子紙が破れたままの家もかなり、目に付くんですよね。 ああ、この家は、荒れた息子がいるのかしら、とか、住人が独居老人で、ほったらかしになっているのね、とか、勝手に想像していたのですが、そうじゃなくったって、障子の張り替えって大変なのよねぇ・・ということなんですよね。 年末の大掃除の時に、家族一同で障子の張り替えをする、という習慣をいつの間にか、見ることがなくなって、日本の障子文化は、どこにいくのだろう・・。 なんてことを、改めて考えたのでありました。