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5月2日の新聞一面に、パラグアイの大統領選の記事が載っていてびっくり。 日本でパラグアイの政治が話題になった事なんて、初めてではないか 何故、注目されたかというと、いまや、パラグアイは、 台湾と国交を結んでいる南米・唯一の国なんですね。 この大統領選で野党候補が勝つと、パラグアイまで台湾と縁を切り、 中国と国交を開始するところだった・・。 パラグアイって、南米の真ん中にある小さな国で、 夏(日本の冬ですが)は凄まじく暑くなるし、近年は大豆産業が盛んですが、 農業と畜産業が中心の、決して豊かとはいえない国です。 道路も整備されていないし、鉄道も今はない。 歴史的にも、1860年代に始まった三国同盟戦争でとことんやられて、 ブラジルとアルゼンチンに国土の4分の1を取られ、 人口は52万人から21万人にまで減少、アスンシオンの成人男性は 10分の1にまでなった、とも言われています。 しかし、この戦争、ざっくりいえば、ウルグアイから救援を求められて、 それでブラジル領内に入ってしまい、気がついたら、 ブラジル、アルゼンチンとなんとウルグアイまで敵に回すことになったという、 お人好し過ぎる話なんですね。 そんななのに、日本だったら確実に戦犯扱いだろう、 ロペス大統領の名前を、今もメイン通りに使っている。 それだけの敗戦を招いた人を、恨んでもいない。 国全体が、のどかというか、おっとりと人がいいというか。 私がいた頃ですが、毎年新年になると新聞に、台湾の大使一家が 写真入りで取り上げられていました。 日本は台湾と国交がないので、向こうでも交流出来なかったですが、 パラグアイに大事にされているんだなぁ、という印象がありました。 そのパラグアイが、南米最後の台湾との国交締結国となり、 おそらく中国の力が裏で働いたであろう、今回の大統領選挙でも、 台湾との付き合いは続ける、と主張する与党候補が勝利したわけです。 パラグアイの国民も、みんながみんが台湾関係を意識して 投票したわけではないでしょうが、 なんとなく、計算高くないパラグアイの国民性を見る、今回の結果でしたね。 しかし、中国は今後も圧力を掛けてくるでしょう。 どうなることか。 見守るしかないですが。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2023.05.03 15:42:09
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