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脳科学者の茂木健一郎氏が、Twitterで、 《歌も踊りもへたくそな若い男の子たちの学芸会のパフォーマンスを、 「スター」というキャラ設定で垂れ流しして、番組のMCや大河の主役に起用して、 日本のエンタメのレベルを落としてきたことへの検証こそメディアはやってほしい》 とツィートしたそうです。 思わず「プフッ」と笑ってしまった。 乱暴な発言だけれど、事実だと言えなくもない。 TVのドラマもバラエティも、どんどん質が落ちてきて、 春のドラマも期待してみて、あまりの薄っぺらさにがっかりするばかり。 最近は録画しておいたBSの教養番組みたいのばっかり見ています。 劣化の原因は、制作費の削減とか、制作担当者のレベル低下があるのでしょうけど、 実は日本人のニーズがそうなってきてる、ということもあるのではないか・・ と最近は感じているわけです。 ドラマの感想コメント欄を見ても「好きな俳優さんが出るので見ていますが」というのが多く、 つまり、ストーリーの善し悪し、役者の演技力よりも「お気に入りの誰それが出る」が、 重要視聴ポイントになっているのではないか。 友人にジャニーズの追っかけをやっている60代がいます。 彼女がそのジャニーズさんに求めているのは、別に演技力でも歌のうまさでも、 踊りの上手さでもないんですね。彼がそこにいるだけで、いい。 60代だから、カノジョになろうなんて、欲もない。 ただ、その彼が元気で活躍してくれれば、日本の端だろうが、追っかけていくんです。 それが、生きる活力になっているんだそうな。 友人のケースは、相当に深みにはまっている感じではありますが、 日本の視聴者って、そういう見方でドラマやバラエティを見ている人が多いのかも知れない。 少なくとも、制作側の方達は、 「視聴者はそういう見方をする」という線で番組を構成する。 よって演技力があっても、ファンの少ない役者さんはなかなか出演できないし、 演技力なんて全くなくても、「かわいい」「ファンが多い」だけで主役を張ったりする。 どんなに歌が上手くても、なかなか世には出られない一方、 どうしようもなく音痴でも、ヒット曲が出たりする。 でも、それだと「しみじみいいドラマ」というのは、 実現しにくいですよね。 かくして、おもちゃ箱をひっくり返したようなドラマや番組が並び、 年と共に目が肥えてきた中高年世代の視聴に耐えるものがなくなっていく・・。 そういうことなのかなぁ、と最近諦めの気分になっていたりして。 日本のスターが海外で通用しないのも、納得ですよね。 だけどねぇ。 心打たれるいいドラマ、見たいです お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2023.05.15 17:19:53
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