|
カテゴリ:カテゴリ未分類
本日7月9日のNHK朝ドラ「虎に翼」で、 主人公の寅子が熱弁を振るうシーンがあります。 ラジオに出演し、最高裁長官が「家庭裁判所は女性に相応しい場所」と発言したのに、 寅子は「性別ではなく個々の特性で決めるべき」と反論するんですね。 「女性の真の社会進出とは、女性の特別枠があてがわれることではなく、 男女平等に同じ機会を与えられることだと思います…」と。 私は思わず「それから何十年も経って、今は逆行しようとしているけどね」 とつい、ボソボソ一人で皮肉ってしまった。 最近、大学では、国公立大学ですら、工学部・理工学部での 「女子枠」を導入する動きが加速しているらしい。 つまり、女子学生がなかなか入ってこないので、女子枠を設け、 「女性専用ですからね、女性の皆さん、入りやすいですよ」ということにしたいらしい。 表向きの理由は「多様性を認めるため」だと。 なんじゃ、その「多様性ってのは」ですよね。 最近、なんでもかんでも、多様性と言えば美しい行為だと、通る傾向がある・・。 間違っていると思いますが。 経済協力開発機構(OECD)の19年の統計によると、 日本で科学、技術、工学、数学を学んで大学を卒業した女子の割合は 17・5%で、加盟国平均の32・5%を大きく下回るのだそうだ。 だからって、ハードルを下げて女子を多く呼び寄せたところで、 大きな意味があるのだろうか もっとリケジョが少なかった50年も前に化学科に進んだ者として言わせてもらえば、 ちゃんと互角に勉強すれば、理系の問題も、つまり数学も物理も化学も、 女子は男子と互角に回答できますよ。 わざわざ、甘い枠なんか用意してもらう必要はない。 女性達も、こういうことに怒るべきだと思う。 失礼しちゃうわ・・って。ハードル下げてもらわなくたって、 その気になれば、入学できますよ・・って。 その証拠に、医学部、薬学部といった分野は、放っておけば女子学生ばかりが 合格しちゃうじゃないですか。 医学部なんて、それで、男子が入りやすいようにコソコソ工作までしてたじゃないですか。 土木や工学系に女子が進まないのは、「あんまり興味持てないしぃ」というのが まずあるのですよ。能力的に差はなくても、興味の方向に男女差はある。 差別じゃないですよ。 どんなに同じように育てても、男の子は乗り物や機械に興味を持つ傾向があり、 女の子は、お花とかリボンとか、情緒的なものに興味を持つのじゃないですかね。 もちろん、いろんな子がいて、様々な性格があるわけですが、大体の大まかな傾向として。 生物体としての男女の行動+思考傾向の違いってある。 また将来的に、つまり結婚して家庭を持って子育てもしたいと想像した時、 山奥のダム建設現場で働くことや、原子力発電所で働くことは、 なかなかイメージしにくいでしょう。 つまり、技術・工学系の女子を増やしたいのであれば、 その分野に進むことが、女性にも魅力的な未来像になる現実を提供するしかない。 女子枠程度のことで、ダム現場や橋梁建築現場で働く女性は増えませんよ。 同時に女性達も、本気で平等な社会を望むなら、 「女子枠」にだって噛みつくべきです。 国会の女性議員を3割に、なんて意見にもキリリと言うべきです。 私達はそういうことをしてもらいたいわけではない。 男女平等に、社会の権利と義務を分け合う、それだけでいい、と。 ・・ということを女性差別問題に厳しい方々は、なんで主張しないのか。 「女性枠」に作ってこれで世の中が良くなると思ってしまう政府や行政もどうかと思うし、 女性も、それでシメシメ、有利、有利と喜んでいるようでは、 いつまで経っても、伸び伸びと生きられる社会にはならないと思いますけどね。 ・・と余りにモヤモヤするんで一言。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024.07.09 14:48:06
コメント(0) | コメントを書く |