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身内の恥をさらすようなんですが、 我が夫は、よく物を無くすんです。 公衆電話の横に財布を置き忘れたり、 駐車場の床に貴重品を入れたバッグを置いたまま車で走り去ったり、 グリーン回りにゴルフクラブを忘れるのは、毎度のこと。 その都度大騒ぎをして迷惑なことこの上ない。 若い頃からそうだったのですが、年と共に、頻度が増している・・。 先日も「シルバーパスがない」と大騒ぎになりました。 その日、渋谷駅で待ち合わせ、軽く食事をしてNHKホールでオペラ鑑賞、 終了後は原宿駅まで出て、JR → 大江戸線で我が家に帰宅のつもりでした。 都民以外の方には申し訳ないのですが、 東京都では70歳以上の高齢者にシルバーパスを発行してくれます。 年金額が少ない人は年間1000円、一定額以上の人は20510円支払うと、 1年間都バスと都営地下鉄は乗り放題。 都営以外は、通常料金を支払わなくてはなりませんが、上手に使うと実にありがたいパスでして。 特に我が家のように都営の大江戸線沿線住民には、得がたい貴重なパスなんですね。 そのシルバーパスがない・・と騒ぎ出したわけです。 いつもはカードケースに挟んでいるのに、それがないと。 渋谷までは半蔵門線で来たので、シルバーパスを出すことはなく、落とすわけがない。 そもそも、いつもケースにちゃんと挟むし、この僕が落とすわけがない・・と。 だって、ないってことは、どこかで落としたわけでしょう、となじると、 この間は、何故か、中野坂上の駅から連絡があった・・と訳の分からないことを言う。 このシルバーパスには名前と電話番号を記入する欄があるんですね。 で、落とし物として届けられたそのパスの電話番号を見て、駅員さんが連絡してくれたらしい。 つまり、落とした前科があるんじゃん。 でも、とにかくないものはないので、その日はスイカを使って帰り、 「落とした可能性がある」駅に翌日から問い合わせしたのです。 でも、ない。 しょうがない、あきらめて再発行を申請しましょう、と手続きを始めたところに、 渋谷の警察だと名乗る電話があったのです。 受けた私は身構えましたよ。 最近、その手の詐欺が多いじゃないですか。 「なんの用でしょう」と戦闘態勢で応じたら、いや、こちらは拾得物担当ですが、 ○○名のシルバーパスが届いておりまして・・だと。 渋谷駅の改札口近くで拾ったと、届けられたそうです。 このシルバーパス、他人の物でも使おうと思えば使えるんです。 都営地下鉄なら、改札口の穴にスッと通せばいいだけですから。 バスに乗るときも、運転手さんにチラと見せるだけですから、 ある程度の年齢の人であれば、使えるかも知れない。 悪用しようと思えば、出来るんです。 でも、ちゃんと人は届けてくれたのですね~。 1回目は駅に、2回目は交番に。 そして駅員さんもおまわりさんも、丁寧に連絡してくれた。 世知辛い世の中になったと、しみじみ思う昨今ですが、 まだまだ日本も捨てたもんじゃない。 そんな気持ちに、少しなったのでありました。 余談ですが、我が夫には、バッグに括り付けられるパスケースを購入しましたよ。 これでまた落としたら、もう救いようなしです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024.08.01 15:29:01
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