どの業界にもある熾烈な戦い~家電小売店・量販店・ネット通販生き残りへの道
こんにちは。山本幸明です。今日は私の第一本業である電器屋(家電小売店)の話です。よろしければ、しばらくお付き合いください。といっている間に、ドンドン進んでいきます。(笑)今日、ネットサーフィンをしていたら生まれてからこのかた(家業が電器屋だったから)家電業界に携わる私にとって実に興味深い内容が書かれたブログを発見しました。ので、ご紹介します。価格破壊が生み出すものとは?「ヤマダ電機をはじめとする大手家電量販店は悪」というテーマです。→こちらからどうぞ。いかがでしょう?あなたは何か感じました?感想をお寄せいただくとありがたいです。このブログをトラックバックなどまで追及していくと今、そしてこれからの家電業界の進路がそこはかとなく感じられるのは私だけでしょうか?安ければいいといった短絡的な発想から何がもたらされるのか?いろいろと考えさせられます。大局的にはすべてがつながっている。もちろん、これは家電業界だけではなく、現在置かれている時代背景の中で他の業界にもあてはまるのではないでしょうか?流通形態はここ数年の間に劇的な変化を遂げています。事の善悪、何が正しいのか、何が間違っているのかは別として。人それぞれ多様な価値観があり、消費者であるユーザー、お客様にとっての選択肢も益々増えています。商売人である私もユーザーであり消費者であることに変わりありません。自分のエゴを乗り越えたところで、私たちは、大局的につながっている。この世に生を受けて同時代を生きている同じ人類じゃないか!こんな時代でこんな現状だからこそ、「チャンス」があるんだよ!と、思う方もいらっしゃるはずです。いかがですか?電器屋として生きるのが宿命か?私は父が経営する電器屋の長男で末っ子としてこの世に生まれてきました。手っ取り早く言えば、一人っ子だったので、後継ぎということです。もちろん、自分自身が電器屋を継ぐかどうか?その決断は別として。自分で自分の限界を決め付けない限り人生の選択肢は無限に存在しますから・・・。あなたの町の電器屋「電化月販」の創業者である祖父は、以前、日立の経理畑にいたそうです。そして、独立。テレビがこの世に登場した時代に、自作のアンテナを作り、東京に卸屋さんを仲介して販売していた製造業者だった。もしかして、まかりまちがえば、アンテナ製造メーカーになっていたのかもしれない。話を飛躍させすぎました。私が暮らす静岡県東部地区・沼津では戦後やけの原の復興の頃よりかなり歴史ある電器屋だったと聞いています。そして、そのアンテナ製造業者としてのノウハウはその仲介をしていた卸業者に奪われたそうです。そして、2代目の私の親父はすこぶる頭が切れたようで全盛期に当社に営業として来ていた松下電器産業・シャープの営業マンの話では家電小売店でありながら倉庫に在庫を抱えかなりディスカウントな価格で商売をしてメーカー営業を困らせていたようです。そして、私が3代目。なんのために、私は3代目として電器屋を選択したのか?そして、電器屋として、どんな人生を過ごしたいのか?電器屋を通じて、どんな自分を実現したいのか?私の思い描く理想の姿とは?「理想」と「現実」のギャップに揺れ動き堂々巡り、一喜一憂する日々が数年ほど続きました。結果は行動しなければ出てこない。私は祖父・父の代から受け継いだ従来型のあなたの町の電器屋のまま、生きていたんでは、これから先、そこまで生きているかどうかさえわからない5年・10年・15年・20年先を見据えた時になにか違うな。と感じてしまった人間です。私は大学卒業後、2X4工法トップメーカーと言われていた三井ホームのFC会社に就職し、日夜馬車馬のように働きました。バブルの前で住宅業界も活況でした。公定歩合もすこぶる高かったのにです。そして、紆余曲折あり私以外に後継者はいない家業の電器屋に訳もわからず、なりふりかまわず飛び込んだわけです。電気の知識なんて皆無でした。高校は野球部卒業、普通科の県立高校です。微分積分で落ちこぼれ、物理はオール0点。ロボコンも真っ青です。(笑)自分の選択肢を冷静に見極め私立文系コースを選択しました。なので、受験は国語・英語・社会(日本史)です。電気の電の字も出てこない。おまけに日本史にいたっては、当時の偏差値で40レベルでした。業績はともかくとして量販店・ネット通販の台頭、価格破壊の矢面に立ち、家電小売店の付加価値を追求しお客様にご愛顧いただきこんな奴でも電器屋を15年も続けてこれました。人間やろうと思えば、なんだってやれる。もちろん、死ななければですが。限界を決めない。枠にとらわれない。先ほど、ご紹介したrawlowさんのブログの中に「小売りは仕入がうまくできないので、対抗できない。」と、書かれていました。私もメーカー主導の小売電器屋をしていた頃はそう思っていました。「メーカー主導」というのは、ナショナルショップとかサンヨーバラチェーンとか、どこかの家電メーカーの看板をメインに地域密着型でおなじみのお客様を中心にファンを作り営業展開するあなたの町の電器屋のことです。従来型の家電店の多くは、ほぼこの形態をとっていたことでしょう。最近は、皆様方それぞれ創意工夫をこらしておられます。私は、必然的にそうならざろうえない状況を作ってしまったのでご存知の方もおられるかと思いますが、従来型のメーカー主導の電気屋からは数年前に逸脱していますので、もちろん、資金さえ回転できれば「小売は仕入れがうまくできない」という状態からは抜け出しています。松下電器産業の創業者、松下幸之助さんの言葉の中に「利は仕入れにあり」という名句をふと思い出しました。熾烈さを極める量販店同士の競争もこれから益々再編を含め激しさを増していくはずです。ネット通販もしかり。私たち、小売店もしかり。地域密着型小売店の行く末、商売敵という発想を一歩乗り越えた所に新しいビジネス展開が見えてくるかもしれません。すでに、そういった動きを積極的にされている地域もあることでしょう。がんばっているあなたの町の電気屋・電器屋の後継者の皆様方、すでに少子高齢化の波を感じ取っておられることでしょう。高齢者の方々が多くなるからこそ、お客様に一番身近で親切なまちの電器屋である私たちの出番はおおくなるはずです。お客様に一番身近なところにいるあなただからこそできるオンリーワンのプロフィット,他にはまねのできない付加価値を追求していきましょう。そして、仕入れルートを持ち前の柔軟な発想を活かし、開拓していきましょう。電器屋同士の横のつながり、ネットワークを活かし、量販店ではできないサービスを追及し知恵を出し合いスクラムを組んで良い情報をお互いに発信しつつ共有しあうのもいいでしょう。もっているもの、この地球上にあるものは、すべてあなたに活かされるその時を待っているのです。今までに生み出され、我々がその恩恵を受けているものはすべて先人たちの思い込み・思考から生み出されたものに違いない。母なる大地、この地球から生み出されているはずです。踏み出す勇気はすべての始まりおかげさまで私も枠にとらわれない柔軟な商売のノウハウを実践を通して日々、学べる絶好のチャンスを得ることができました。逆境に臆することなく新たな人との出会いを大切にし進化のプロセスを楽しめるメンタリティーを教えられつづけています。自分自身が何を目指すのかにもよりますが、人との出会いを活かし、楽しく大らかに豊かさを分かち合いつつ、最後まで精一杯生き抜く術を見つけられるよう新たな未知の世界へ果敢に飛び込んでいくそういった気概だけは失わずこれからも歩んでいきたいと思っています。チャンスはいつもあなたの目の前に無限に転がっています。こんなものに?という所にニーズはあるはずです。また、お会いしましょう!その時まで、お元気で。あなたに会えて良かった!「毎日が進化。」営業しないお客様に売り込まない無店舗無在庫とっても非常識なあなたの町の電器屋をできるとこまで改革しつづける言いたい放題やりたい放題あたりかまわずなりふりかまわずの幽霊会社「電化月販」の山本幸明でした。追伸1.仕事の中身先日、ホームページを見てくださって相談のお電話を下さった方、本当にありがとうございました。20年前のコンポを直すかどうか迷われていたようでした。折角のお電話でしたが、お客様にとってためになるアドバイスをすることに徹し大事な決断のための選択肢を整理し丁重にお断りいたしました。大変、ありがとうございます。2.自慢話お得意のお客様が扇風機が欲しいと言われたので「ホームセンターで買ってください。」と、単刀直入に行ってしまう電器屋です。「正直だね。」と喜ばれました。3.今日の行動予定32インチか37インチか液晶かプラズマか迷っているお得意様が決断するためのアドバイス訪問長泉町中土狩にある新春水産直営寿司ダイニング「HAL」に来店する合唱団の昼食会でのビデオ放映機器セットアップ喫茶店カウンター天井電球交換タヒチアンノ二新規登録者のフォローなどなど・・・マクドナルドがカフェに参入