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地下に潜って生活している。
地上ではドンパチ騒がしい。地下が一番安全、そういって一家で地下生活を始めた。地下っていっても地上の、家の中と変わらない。窓がないだけ。外出をしないだけ。週に一度、お父さんが地上に物資を仕入れに行く。 何年も、何十年もそこに暮らしていたような気がスル。 気が付けばご近所さんが増えていた。大きなドーム状の集会所が掘って作られ、仲間達がいつも集まっていた。 地下の家家は地下道でつながり、蟻の巣みたいに増えていく。 学校が出来、物資を仕入れにいく商店も出来た。地上となんら変わらない生活。ただ窓がないだけだった。 近所のお兄さんとお姉さんが結婚する事になった。 結婚のパーティーをする事になった。パーティーには大きなケーキを用意して。それが新婦の希望だった。材料を、そしてなにかプレゼントを地上で調達してこなければならない。長い事地下生活をしてきた新郎は、一人地上へ出ることになった。 地上に向かう準備をしているお兄さんに、 私はそっと耳打ちをした。 地上がどんなことになっていようと ちゃんと戻ってこなくちゃダメよ。 お兄さんはもちろん、と云って頷いたけど、 2度と皆の元に戻ってこなかった。 私は知ってるンだ。 地上は平和で、なんでもあるって。 ってまるで映画 アンダーワールドな夢でした。 --------------------------------- Easy + Joy + Powerful = Yahoo! Bookmarks x Toolbar お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年07月18日 13時57分38秒
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