カテゴリ:その他
日曜日は1日中雨が降り続いたため、予定していたお出かけをキャンセル。
夫は今日からまた海外出張だし、子どもたちとぬりえやおままごとを広げてだらだらしつつ、隙を見て以前から見ようと思っていたドラマ「野ブタ。をプロデュース」を見ることに。 原作は芥川賞候補にもなっていて、私は雑誌でその回の選評を読んで頭の中の「そのうち読みたい」リストに入れておいた。そしてぼんやり忘れているうちにその単行本、ドラマ化のため、ジャニーズ美少年の帯がかかって平積みに……。 視聴率は知らないが、主題歌はそのジャニーズくんたちがドラマの役名で歌って大ヒットだったのだとか。 そう、♪地元じゃ負け知らず~♪ という部分が妙に耳にひっかかる、あの風変わりなポップスである。 ドラマをついつい観てしまいたくなるが、ぐっとこらえて本から取りかかる。 基本的に原作が小説の場合、本から読むのが私のスタイル。 (だから「春の雪」を観ることはないかも……。今更あれを読みきれん。笑) あれ!? 修二と彰のうち、読んでも読んでも彰がいませんけど。 (ていうか帯を観て山下くんが人気者の修二だとばっかり思っていました……修二役のもう1名のジャニーズくんを知らず、しかも特にカッコイイと思わなかった私ってすでに年寄り? 爆) ……思うのだが、現代小説の場合、圧倒的に原作本より映像の方がよかったりする。 やや古い例だけど「鉄道員」なんて高倉健のイメージがなければ説得力が半減だし、「セカチュウ」テレビ版は原作にないエピソードを固めてでなんとか高校生活のリアルさを保っていた。 反復とか日常とか、使い込んだ道具とか、ドラマの方が1日分の描写で自然に表現できるからかな? 本を読了、ドラマを第3回まで観た現時点においては、ドラマの「野ブタ。」の方が、断然面白い。ていうか原作本の帯のコピーだけを使って考え出された作品のような感じ。さすがはドラマだけに、うまく見せ場をつくっている。 原作はドラマに比べて限りなくリアルなのかもしれないけれど、それだけに凄惨な印象で、結末もひどかった。 冒頭と末尾にちょこっとだけ出てくる家族もうつろな存在で、書いてない部分が怖ろしく気になる。救いがない感じ。←もちろん、それを狙って書いたのかもしれないけど。 読んでいても「プロデュース」している相手と本物の交流が生まれる、というのが感動要素だろうと思うし、ドラマもこれまでのところはその方向に進んでいるようだけど、このあとはどうなるのか……。 結末が気になってテレビが止められません! 【というわけで本日の読書】 白岩玄『野ブタ。をプロデュース』読了 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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