カテゴリ:家族
昨夜、布団の中で5歳児よよ(仮名)が突然きいてきた。 ねえ、しんだ……なくなったひとには、どうしてお花とか、フルーツとかをあげるの? ……そうねえ、亡くなった人が淋しくないように、かなあ。 じゃ、よよはおじいちゃんにいっぱいフルーツを描いてあげる。あと、ぼうしとか、ボールも、お花もいっぱいかいてあげる。あと、何があったっけ? どうやら先月、おじいちゃんの棺に入れたものを鮮明に思い出しているらしい。 (義父はソフトボールが好きだった。) みんなでかいたおてがみはどうなったの? 目がなくてもよめるんだよね? ……おてがみはお空に持っていってくれたでしょう。 これは、以前にも目がなくてもよめるの?ときかれたことがあり、もちろん読めると私が答えたのを覚えていてくれたものらしい。 人は亡くなったらどうなるのか、誰にもわからないことだけれど、目がなくても読め、耳がなくても聞こえ、いつも空から見守ってくれる存在になったということだとそのときは答えてみたのだった。 するとよよ、 おじいちゃんはどの雲にいるの? と聞くのだ。 ……どの雲にいるのかわからない、わからないからぜんぶの雲にいることになるんだよ、と言ってみる。 そう、「星の王子様」で、「王子様がどの星にいるのかわからないから、夜空を見るたび全部の星が輝いて見える」という、あれである。(いま本がないので正確な引用ができない。) わかったかな? と思い、 よよちゃんがお家の窓から見ても、公園のお空を見ても、……と説明しようとすると、 ほいくえんからみても、いるんだよね。 と、あっさり言った。 本当に、子どもにはわかるんだなあ。 結局、 おじいちゃんは、ふわふわの雲のおふとんに寝て、おてがみを読んでるの。 ということになり、よよは満足げにおしゃべりをやめた。 ……その頃、ちび(仮名)はとっくにぐうぐう寝ていましたとさ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
April 7, 2006 06:40:41 AM
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