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ナガノさん&ナガノぱぱさん!! やっとやっと……観てきました!! 念願の★愛の流刑地。爆 週末とはいえ、封切からひと月近く経った映画の平日レイトショー。 観客は、私を含めてたったの6名でした。笑 『失楽園』再びと言われた原作は、日経新聞連載中からさまざまな物議をかもし、作者の倫理観や女性観が大いに話題になった。(のか?) 私は、小説そのものを読む前に、ナガノ(ぱぱ)氏のブログによる100字評を読んでいて、そのツッコミのあまりの可笑しさに、とうとう本文まで読み始めたという経緯。 よって、連載の最初の方は読んでいないうえ、ツッコミたいばかりにこの映画を観に行った、ということをひとまずお断りした上で。 映画なんですが…… あれだけ破綻の多い原作に、かなり忠実。爆 今回のキャストでは、主役が私の大好きな豊川悦司。 「鉄道員」における高倉健みたいに、主役俳優の存在感で、原作の難点など吹き飛ばした美しい映像作品に仕上がるだろう、とかなり期待していたのだが……。 ちょっと無理だったね。やっぱり。笑 浴衣をほめあう場面だってそのままよ。ええ。もう失笑ですよ。 おまけにわかりにくかったのが冬香降臨のこの伏線。原作読んでなければギャグかと思う映像であった。爆 寺島しのぶは、やっぱりちょっとイメージ違いかなぁ……。 一途で芯の強い、容姿の地味な文学少女ってところはまあよかったけれど。 ほとんどのシーンで服を脱いでしまうので、筋肉質で豊満な感じがどうも目について生々しすぎた。 まあ好みの問題なのかなぁ。 検事役の長谷川京子はセクシーできれいだったが、せめて起訴状くらいはちゃんと読んで欲しい。 起訴状=あらすじなんですから! この役、映画では、うまければ主役もさらえるくらいの重要度高い位置づけだったのに、ちょっと残念。(深津絵里とか、松たか子とかで観たかったかも。) ま、全体的にキャストが原作より若いからしょうがない。 刑事役の佐藤浩市は無難な仕事。 ちなみにちゃんとこんなワープロっぽい画面だったし……。爆 トヨエツの囚人役といえば、TBS系ドラマ「青い鳥」という名作がある。 このときの主人公は、完全な冤罪で服役したのにも関わらず、身体全体から憂愁が立ち上るような演技で圧倒されたのだが。 いや。まあ今回は役が悪いわ。 「どんな重い刑でも受けます」と言ったその口で「八年の求刑は長いと思った」と述懐するあいまいな菊治健在。 映画のラストで、刑期を終えた暗示なのか、喜色満面のトヨエツの顔が映ったが、なんだか小面憎いと思ってしまった。ファンなのに。泣 (ま、タバコとかキスとかお酒とかいちいちかっこよかったのでいいですけどね。) 最後に。 作家菊治の部屋は、結構凝っていた。 まず、わりと目立つところに「宮本百合子全集」が全巻あった。爆 菊治本人の著作は、デビュー作が昔の中央公論社ふうの文芸っぽい装丁で、2作目からいきなり新聞社とか文春風のに変わっていた。1作目が売れてから、別の大手出版社がついたとみた。なかなかに細かいよ。 そんなわけで散々でしたが、新しい映画館はとてもキレイだし、帰りはタクシーでワンメーターだし、楽しい夜でありました。 DVD化されたら、やっぱりナガノぱぱさんに観ていただき酷評していただきたいとリクエストしておきます(笑)。 改めて、夫よ気の済むようにさせてくださってありがとうございました。 さて明日は仕事、明後日は温泉です! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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