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フジコ・ヘミングさんの訃報を聞いて、ああ、結局会えなかったんだな、としみじみ思った。
取材のアポは某月刊誌の編集長がとっていて、幾度も取材日時や場所まで決まった。 ところが、その前日や前々日に、先方になにかしらの理由が生まれてキャンセルとなった。 しかもそれが4回も続いて、編集長が「予定が組めないから諦める」と決断したのだ。 取材のドタキャンは何度も経験している。でも、ほぼ次があった。いつか実現となった。 でも、フジコさんだけは・・・。 フジコさんのピアノが大好きだった。幾度聴いても、自然と涙がこぼれる。 琴線に触れるとはこのことだろう。 大の猫好きなところや、ベジタリアンなところも、人として好きな理由に含まれる。 取材で会えなかった。 そして…決してもう会えることはない。 ただ、これにはきっと理由があるのだ。 切望しても叶わぬことには、それなりの。 フジコさんの、とてつもない純粋さに、 私は足元にも及ばず、神様が会わせてくださらなかったのかもしれない。 自分の魂の在りどころに、もっと細心の観察をしなくてはいけないのかもしれない。 残念でならないが、私が起こす行動や言動で、誰かが傷つくことがあるのは辛い。 それが解る年齢に、ようやく達した・・・のかもしれないが、 会いたいと切望しても、会えないのは、きっと何かの理由があるのだ。 そして来世では、きっと、会えることだろう。 会える自分になろうと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024年05月15日 12時00分15秒
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