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以前にも触れたが、私は血液検査の際に、ほぼ一度では注射針が血管を捉えられない。
両親も祖母も妹も同じだから、とどのつまり両方から受け継いだ体質らしい。 皮下脂肪が多いと血管まで針が届きにくい? いえいえ祖母や父、私は太りやすい体質だが、母や妹は反対に太れないタイプだから関係ない。 定期的に血液検査を受けているが、毎回、何度も刺し直されるから、たまらない。 特に痛みがひどいのは、注射針を皮下に刺した後、針で血管の場所を探られること。 毎回「もし一発で入らなかったら、一度抜いてやり直してください」とお願いする。 そうして右腕内側に針を刺し、血管に当たらずに抜いて、次に左手で試みて・・・ それでもダメな時は右手でもう一度。 3~4回目でようやく針が血管に刺さり、血液が採取されていく。 ほっと一安心できる瞬間だ。 ただ、こんなこともあった。 あれは30歳そこそこの頃だったか。取材で知り合った有名な内科医の元に、定期健診に通っていた。 そこは高級住宅街の中にある個人医院で、医師は院長のみ。採血もその院長が行う。 ある日、どうやっても血液検査の採血ができなかった。血管を探しあてられないのだ。 先生が「来週また来られる? お風呂を沸かしておくから、身体を温めて、それで採血しましょう」 そうおっしゃったので、丁度一週間後に医院を訪ねた。 その日・・・私の顔を見るなり・・・顔見知りの看護師が、言った。 「先生は一昨日、突然にお亡くなりになりました…」 院長が血液検査の針を何度やっても刺せなかったのは、先生の方の体調に問題があったのだ。 亡くなった原因は聞けなかった。でも、あの日、採血ができなかった際に、おかしいな と疑っていたら…。 もしかしたら、先生は助かったかもしれないと、そう思う。 享年52歳くらいだったか。 いつもはできていることができなかった時、自分の体調を疑ってみるのも必要なことかもしれない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024年05月21日 12時00分13秒
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