カテゴリ:フリーランスライター
雑誌の場合、使用する原稿用紙は、編集部もしくは出版社の名称入りのものが多かった。
各編集部の棚に常に置いてあり、いつでも何冊でも貰えたので、これはありがたかった。 雑誌の原稿用紙はペラと呼ばれる200字詰めのもの。 書き損じが出た時に、400字詰めと比べると頭からの書き直しが楽。 そういえば原稿は鉛筆で手書きだった。何度でも消しゴムで消して書き直せるように・・。 レギュラーを持っていた雑誌十数誌の名前入り原稿用紙を常に、家に何冊もストックしていた。 そのほかに、生意気にも「満寿屋」の原稿用紙も、自腹で購入して持ってはいた。 小説家の先生方が使っていた高価なものだが、 持っていること自体がステータスみたいになっていて、今考えると恥ずかしい(;^_^A 使える場所などなかったのに・・。 ある年の暮れ。大手のレコード会社からいつものようにお歳暮が届き、 開けたら、私のフルネーム入りの400字詰め原稿用紙が50冊だったか、入っていた。 これにはテンションが滅茶苦茶上がったヽ(^。^)ノ 同じ年のお中元には名前入りの万年筆が贈られてきたが、実は万年筆は手紙を書く時くらいにしか需要はない。 そういう話を何人かのライターから耳にし、暮れには名入り原稿用紙を、ということになったようだ。 でも、こちらも雑誌の原稿には使えない。 編集部の名前が入っているのは、印刷所で迷子になった時のためでもあるだろうから・・・多分。 では企業広告のコピーを頼まれた際に使おうか? と考える。 でも、それはそれで「生意気な若僧」と思われそうだ。 結局、詩を書いた時や、作詞を頼まれた時に使うだけにした。 あの時の原稿用紙はどうしただろうか? 30年くらい前からは、手書きではなくワープロでしたためプリントアウトしてファックス送信するようになった。 その後、大分経ってから、ワードで書き、メール添付で入稿となったのだ。 書庫を整理したら、何冊かは出てくるかもしれない。 自分のフルネーム入り原稿用紙、今なら遺言書に使いたいかも(;´・ω・) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024年06月09日 12時40分09秒
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