カテゴリ:ペット
持病があるため、私自身はおよそ3か月ごとに歯科検診を受けているが、
猫や犬も歯槽膿漏になるのをご存知だろうか? まだ渋谷のマンションに住んでいた29歳の時、保護猫活動をしている女性を手伝いに行き、 そこで「ボラ太郎」と出会ったことは、以前に書いた。 32頭の外猫がいて、そこで他の31頭の猫たちがご飯を食べ終わるまで、木の上にいたボラ太郎。 他の猫たちが去った後にようやく降りてきて、お皿に残ったわずかなエサをこそげるようにして食べていた。 あまりに哀れなその姿に、うちのコに迎えようと思った。 これほど他の猫を怖がるのなら、先住の3頭の女のコたちと喧嘩にはならないだろうと思ったのだが…。 当時、売っている中で一番大きな3段のケージを買い、慣れるまでは、とそこに入れた。 ところがだ。 ケージの中に入れたトイレを掃除したり、水やご飯の用意をしようとすると、 ボラ太郎は「シャー! シャー!」と威嚇し、私の手に爪を立ててくる。 これにはまいった。 こんなはずではなかった、と思ったが、もう遅い。 なんで? どうして? 引っ掛かれるのを覚悟で日々の掃除やご飯の支度をした。 そんなある日。ボラ太郎の様子を見に来た当時の彼が言った。 「この猫、口臭がひどくない? もしかして口の中の病気かも」。 そうなのか? それなら治療をしないと、と動物病院へ連れて行くことに決めた。 猫用のバッグに入れるのは大変な作業だったが…(連れてきた時は何故かすんなりと入った)。 で、診てもらったところ・・・歯槽膿漏だったΣ(・ω・ノ)ノ! 治すためには、もうダメになっている歯を抜かないとならないが、 とにかくおとなしく口を開けてはくれない。 「麻酔をします。5分間だけなので、その5分で勝負します」と獣医さん。 予備麻酔の注射をしたかどうかは覚えていないが、 3人ががかりで仰向けにして押さえつけ、口と鼻を覆う形で麻酔用のマスクを着ける。 着けるまではウグー! ナゴー! と唸って暴れていたが、 口と鼻を覆ったとたん、麻酔が効いてカクンと首が垂れる。 そこからは本当に3~4分くらいの時間で、口の中を覗き、5~6本ほどの歯を撤去した。 すぐに麻酔から覚めたボラ太郎は、急に従順なコになっていた。 歯槽膿漏で、よほど痛かったのね。 ただし、人には従順になったものの、自分のことを男のコだと思っている節があり、 縄張りを異様に気にするタイプの紫陽子とは、その後もなかなか折りが合わなかった。 (この話は、いずれまた)。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024年06月12日 12時00分13秒
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