124610 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

6月7日の朝にいきます

6月7日の朝にいきます

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
2024年06月15日
XML
カテゴリ:カテゴリ未分類
わたし、左利きだった。 多分、生まれた時は。
一番遠い時代の記憶の中で、私はよく左手を後ろ手に紐で縛られていた。
何をしようとして縛られたのかは、覚えてはいない。
幼児だから、きっと何かの遊びだろうが。

ただ、食事の時に茶碗を左手で持つことや、箸やスプーンを右手で持つことは、
口うるさくしつけられた、と、これははっきり覚えている。

だからと言って、それで母を詰る気にはなれない。
当時は当たり前のことだった。
なにしろ今とは違って、左利き用の包丁やハサミなどは存在しなかったし、
女の子は特に「左利きでは嫁の貰い手がない」と言われていたのだから。

小学校に上がり、家庭科の時間にぞうきんの運針を習ったが、
その際も針を左手で持つ私に、教諭は「右に直しなさい」と言い、すぐに母に連絡も行った。
もちろん、すぐに右手で針を持つように家で厳しく指導された。


ただ・・家で大人の眼が光っている場面では、ことごとく右利きに直されたが、
親の眼が届かなかった場所は例外となった。

まずはボール投げ。 体育の時間にドッジボールをやったり、ソフトボールをバッドで打ったり・・
そんな時、私はボールを左手で握って投げ、バッドも左に構えた。

楽器もそうだ。 友人のギターを始めて抱えた時、ネックは自然と右にして、
「左利き用は弦を反対に張ったものじゃないと弾けないんだよ」と教わった。

今でも、転がってきたボールを拾って持主の子供に返す時、ボールは左手に握られる。
現在では左利き用の器具もたくさん売られ、女性でも左利きを否定的に見ることはなくなった。
それどころか、左利きの人に優れた芸術かも生まれやすいと言う人さえいる。


今、膠原病の作用で右手が少し不自由になっている。
こんな時、左手が使えたら・・・と練習はしてみるが、なかなかうまくは運ばない。
ああ、左利きのままだったらなぁ。ま、残念だが仕方ない。そういう時代だったのだから。

ただ・・昔から面白いこと(興味深いこと)に気づいてはいる。
そう! ミステリー小説が好きな私だが、
もし急に刃物を持って誰かを刺すようなことがあったら、私は、必ず左手にそれを持つ。
料理の際の包丁は、すでに右手でしか使えないようになっているが、何かを強く握るなら、今も左手。

誰かを刺したとして、傷跡は左利きだという「証拠」を残すが、
私が捕まっても「彼女は右利きです」と誰もが口を揃えて言うだろう。

ムフフ(〃艸〃)ムフッ ムフムフッ(〃艸〃)ムフッ  完全犯罪!
…って、ここに書いたら、もう無理じゃん(;´∀`)





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2024年06月15日 12時00分14秒



© Rakuten Group, Inc.
X