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6月7日の朝にいきます

6月7日の朝にいきます

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2024年07月24日
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​​​​何度読んでも、涙がとまらない読者投稿を拝読した。
7月18日朝日新聞の「ひととき」欄。大阪の石谷裕子さん(司書64歳)の文章だ。
いつでも読めるように、ここに残しておこうと思う。


娘は縁あってスペイン人と結婚し、スペインの小さな町で暮らしています。
2022年の夏、2人目を出産することになり、私は娘と赤ちゃんのケアのために日本から向かいました。
上の子は2歳目前でお兄ちゃんになります。お兄ちゃんとは名ばかりで、寝る時はおっぱいを飲んでいました。

出産を終えて、娘が赤ちゃんと家に帰ってきた時、彼はお昼寝をしていました。
娘が赤ちゃんに授乳をしている時に目覚めた彼は、その背中を見つけると、
ぱーっと目を輝かせて、娘の正面にまわり込みました。

赤ちゃんがおっぱいを飲んでいる姿を見て、立ち止まりました。
まるで時が止まったようでした。

その時、赤ちゃんに近寄って優しくキスをしたのです。
そして、すぐに離れて号泣しました。

その日からおっぱいは妹のものとなり、彼は2番手でした。
妹が寝付くまで私と毎晩、スペインの町を散歩して。自分の番を待ちました。
自分の番が来るまでは家にいるのは嫌だったようです。

あの時の彼のキスは、夏の光の中で輝いていました。
思い出す度に、なんとも言えない幸福感に包まれるのです。







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最終更新日  2024年07月24日 12時00分11秒



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