カテゴリ:カテゴリ未分類
前回「スイカを井戸で冷やす」と書いて、思い出したことがある。
子どもの頃、夏は井戸端の洗い場に大きな木製の「たらい」を置き、夕方に行水をした。 塀があるから、外から覗かれる心配はない。 確か・・昼間に井戸水を張ると、夕方には水温がちょうどよくなっていたように記憶する。 そして、夏の入浴からまたまた連想したのが、毎年の夏に行っていた奈良県の母の実家のお風呂。 なんと! 当時ですら都会では滅多に見られないであろう「五右衛門風呂」だったのだ。 五右衛門風呂は窯の底が熱くなるので、大人は下駄を履いて入ったり、 湯舟の上に木の板が浮かべてあって、そこに乗って体を沈めた。 子供は身体が軽いので、板の上に乗っても沈んでいかない。 そのため、大人と一緒に入る必要があった。 親戚の誰と入ったのかは覚えていないが。 横浜の実家のお風呂は、私が10歳くらいまでは薪を燃やして炊いていた。 その後、ガスに切り替えたのを覚えている。 ガス風呂に切り替える工事のため、1日入浴ができず、駅傍にあったお風呂屋さんへ初めて行ったからだ。 多くの知らない人と入浴するのは、母も私たち姉妹も初めてのことで、とても恥ずかしかった。 母の実家の五右衛門風呂は、いつまであったのか・・。 最後に母の実家に行ったのは大阪万博の時だったから、私が高校2年生だったか? 確かにまだ五右衛門風呂は使っていた。 さすがに、その後ガス風呂に替えたようだが、もう使えないとなると、あのなんとも言えない窯が妙に懐かしい。 夏休み・・夕方の蝉時雨を聴きながらの実家でのたらい行水と、 奈良県へ旅行して毎日入った五右衛門風呂。 もう、とってもとっても遠い日の、そんな想い出もある。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024年08月09日 12時00分24秒
|