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カテゴリ:日々の旅
両親の里が徳島の山中にあることもあって、四国には何かと縁がある。産後の肥立ちと言うのだろうか、出生は母親の実家だったので暫くは四国の山々に抱かれていたのだろう。子どもの頃は、春夏冬の長期休みには、対岸の岡山から何度も瀬戸内海を渡ったものである。瀬戸大橋の無かった昔は、宇高連絡線という船やフェリーに乗って瀬戸内海を渡る他は無かった。船のデッキに出て、船腹の作る波しぶきを飽きもせず眺めていたものだった。白い泡が生まれては消えいくら見ていても飽きなかった。そんな記憶が鮮明にある。 大学時代にふとしたキッカケで少林寺拳法部に入り修行をしたのだが、その本部も多度津と言う香川県にある町にあった。これまた、春夏の合宿で本部参りを繰り返した。合宿の帰りに、何度か金比羅参りをしたものだった。また、弘法大師空海には憧れを持っていて、『空海の風景』などを大学時代に読みふけってあこがれていた。実家が真言宗だと言う事も何かと縁があるもよう。社会人になってからは、四国とは暫く疎遠になってしまっていたのだが、この3~4年で、また四国との縁が復活した。親戚の法事をキッカケに四国八十八箇所参りを思い立ったのだった。 これもまた奇縁で、この楽天ブログで知り合った、ぴあの@サファイアさんや、たろうくんが四国在住である。ぴあのさんとは、お互いにほとんど同年齢の息子が居ることで、より親密度が深まり、もう3度もお会いしている。去年の秋から始まった、わたしの四国巡礼では、ぴあのさんがわたしのナビゲーターとして、2度も車で案内してくれた。本当に、ありがたいことである。ぴあのさんありがとうございます。 さて、5月で途切れていた西国への旅の続きを再開しよう。この時は、大阪梅田から高速バスに乗って徳島駅に入った。下記の写真は鳴門大橋を高速バスで渡った時の風景だ。何時も天候に恵まれていて、この時の空の景色は最高だった。四国の風景は東京と違って、山々が美しいし、何より空が格別なのだ。 5月の下旬の旅だったが、空気や空や景色が、うっとりとさせてくれるくらいに美しかった。徳島の駅前に、ぴあのさんが車で駆けつけてくれて、ゆったりとしたお参りをナビゲートしてくれた。今回は2度目だったので、山間のお寺に案内してくれた。下記の写真は、十四番札所、常楽寺である。小高い丘の上に立つ山寺だった。御本尊は弥勒菩薩だったがお顔を拝見する事はできなかった。その代わり、幾つかの嬉しい出会いはあった。 上記写真の右側にある4亦5亦に分かれたご神木の合間にちょこんと鎮座する「あららぎ大師」を教えられ、思わずシャッターを押した。なかなか粋な計らいだった。あららぎというのは古木の名前で、弘法大師が老人に霊木を挿し木したものだといわれいるそうです。さて、どんなご利益があるのか、わたしは知らない。 常楽寺を背にして撮った写真が下記のものです。右側に弘法大師像、やはり、四国の空は綺麗でしょう? 空と雲に見惚れて、思わずシャッターを切ったもの。 わたしの、四国八十八箇所参り、今の所まだ5箇所くらいですが、死ぬまでに達成できるかな? 話しによると、100回も参った先達の方もいらっしゃるそうで、本当に驚くばかりです。わたしの巡り方は、ランダムで気ままなものだけど、是非とも一巡りくらいはしたいものと思っています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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