昨日は生出演といろいろあったが
オイラ達夫婦にとって良かったことがあった。

ウチの店を開業したその日からの常連さん。
85歳になる近所の御隠居さん。
戦争中は海軍で戦闘機の整備をして
いろいろな戦況を乗り越え無事帰還し
偶然の出会いで結婚して
某大手旅行会社に長年勤め
大阪万博の旅行手配などに奔走して
旅行用品を売る売店を併設した喫茶店を銀座に出し
そこの店長として手腕を発揮し
次に会員制のカフェの店長になり
珈琲を頼むとワインのサービスがあるなど
ユニークなことをされてきた方。
旅行に行けばお土産を買って来てくれたりする。

奥様を亡くされているのだが
お出かけにはいつも御一緒。
ウチで食事をする時にも奥様の写真をカウンターに置き
ホットミルクと〇〇ケーキを供える。
週に3回は来られる常連さんなのだが
12月3日に来られてから、その後店に来ない。

家の前まで行ってみたのだが
電気も点いているし、いつもと変らないようだ。
寝込んでいたら悪いので、訪問しないで帰ってきた。

昨日オバサンが店に入ってきた。
「あの～私〇〇の娘なんですが・・・」
あ～～いつも旅行の写真でお見掛けする娘さん（５０歳位）！
「12月9日に・・・」
え～～～～～もしや～～～！！！！
「心筋梗塞で倒れまして・・・・」
うぉ～～～～
「今日退院しまして・・・」
お～～～～無事か～～～～！！
「本人もこちらに来たいと言うのですが、
クルマが入ってこられなくて、
本人がお酒とカレンダーをお渡しするのを約束したと言うので
変りに持って参りました。」
そうですか～～～良かった～～心配してたんです～～。
ヨロシクお伝え下さいとお礼を述べた。

数分後、御隠居さんが店のドアを開けた。
「いや～～救急車で運ばれちゃってさ、
暖かくなるまで娘に世話になるから
しばらく顔見せられなくて済まないね。」
いえいえ、御無事で何よりです。
夫婦でクルマを見送った。

良かった。
また戦争の話やら、旅行の話やら聞かせて下さい。