小学４年女子家庭学習・ドリルとおかいもの記録

1983年の作品だそうで、私はこれを知りません。グリム名作劇場よりもさらに古い作品です。
30分アニメで2話入っています。Aパートで一つBパートで一つ。正味1つの話は11分ぐらいでしょうか
イソップの代表的なお話が40話入っています。

あの短いイソップの話を11分ぐらいのアニメにするので、まあ原作（でいいのかな）を膨らます膨らますこと、いろいろ付け足して楽しく見れるようにしています。
たとえば、あの肉をくわえた犬、あの短い話も、11分のアニメにするわけですよ。肉ポトンと川に落とすだけの話なのに、Ａパートまるまる使わなきゃいけないのですからね、だから、オチにたどり着くまで話をひっぱるひっぱる、しょうもないギャグで長々とひっぱります。とても長い。
おかげで淡々としたイソップ童話も幼児にも楽しめる愉快な仕上がりになっています。イソップの話は「え、これで終わり？いきなり終わった、なにこの話何が言いたかったんだ？」とあっけにとられるのが多いけど、長くひっぱってくれてあるので、子供でも楽しめるかなと思います。

本では何となくしかわからなかったこともこれできっと理解が進むはず。
といいたいところですが、脚色がいきすぎていてもとの話を歪めているなあと思う話がいくつもありました。

だってね、見ていてこれ違うだろと思う話がいくつもありましたもの。盛大に脚色しているおかげで、ちょっとそれ原作歪めていない？そんなことイソップさん言ってないと思うんだけど、というものが多々。本だと淡々としているので、イソップの教えは時代遅れなどと感じることもなく、イソップで描かれていることは現代にも通用する普遍的なことだなあと感心することしきりなのですが、このアニメになると一転、いやもうこれ現代では通用しないだろ、というものが目につきます。
普遍的なイソップが時代遅れに感じてしまうというか。

だって「旅人と熊」なんて、有事の際に自分一人で逃げるなんて当たり前で責められることではないだろに、＜てんでんこは避難の基本！＞、なのにこのアニメでは一人で危険から逃げた人をぐちぐちとさんざんなじります。なんかなあ。おまけに川に落ちた人を助けるとき、水に飛び込まず岸から「この先の木につかまるんだー」と叫んで、そのアドバイスのおかげで出すかった人が「全然助けてもらった気がしない」と文句いいます。何この人？何様？　水に飛び込んで一緒に溺れ死ねっていうの？
イソップの話は熊がチクりと痛いところ突くだけでサラっと終わるだけなのに。
災いが真の友人を試すという話だと思うのだけどね。それが一人で逃げる奴は屑という話にすり替わっています。

また「カラスと鷲」なんて、みんなに馬鹿にされて気落ちしているカラスがちょっと鷲の真似をしただけで、ボコボコにされてしまいます。それ原作と違う気が・・・原作はカラスがカラスの分際で自分が鷲と同じ力をあると勘違いして調子に乗ったせいでしくじる話だと思うんだけど。違うでしょ。話ふくらますためにカラスをいじり倒して弱いものにして、弱者を馬鹿にしてみんなで笑う話になっています。嫌だなあ。
こういうのが目立つ。

声優さんは聞き覚えのあるベテランさんたちばかりでした。ハクション大魔王のカンちゃんの声の人が懐かしい。オープニングの絵がおそ松さんみたいでした。

DVDは私が持っているのはもう品切れみたいなので、↓こっちの商品のほうが1枚にたくさん収録されているので、扱いが楽だと思います。私が持っているの、1枚につき1話しか収録しか収録されてないから、取り換えるの大変。これは1枚に190分も収録されているので楽です。