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2007.12.14
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カテゴリ:独り言
time to say goodbyeを歌っていた。

その人の歌声はいつも優しくてなめらかな手触りのシルクの織物のようだと思う。

特に高名なオペラ歌手ではないけれど、どちらかと言えば無名に等しいけれど、その人の歌声

には聴くものを惹きつけて離さないしっとりとした優しさに溢れている。隣の女性も前の女性

もその前の女性も、その人が歌うTime to say goodbyeの美しさに涙して

いた。人に感動を与える、涙するほど感激させるというのは送り手としたならば、なんて幸せ

なことだろうかと思う。その陰には怠らない日々の努力とかがあるのだろうと思う。それに何

よりも歌っているその人が至福の表情をしていた。


でもあの声は持って生まれた才能というか財産みたいなものだと思う。努力してもあの声色

はその人だけのもので、誰とも違う唯一のものだ。歌うために生まれてきたのではないかと思

う。人は音楽で癒される。美しい歌声で癒される。いつの時代もきっとそうだったと思う。

音楽って何なんだろう。心臓の鼓動が根源だろうか?それとも風の音とか鳥の泣き声とか?

それとも森の木々が擦れる音?犬の遠吠え?波が寄せては返す音。小川のせせらぎ?

何故音楽で人は元気が出たりハイになったり感動して泣いたりするのだろう。美しい物を見る

と感動して涙が出るように・・・。でも音楽はもっと人の深いところへ入っていく気がする。

もっと人を動かす気がする。根底から揺るがされるような深い影響を与えたりする。音楽って

不思議だと思う。





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Last updated  2007.12.15 01:56:43
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