特別支援教育講演会の案内が・・
行政サイドから、「特別支援教育講演会」の案内状が届いた。これまでの特殊教育対象の障害だけでなく、LD(Learning Disabilities 学習障害)やADHD(attention-deficit hyperactivity disorder 注意欠陥多動障害)、高機能自閉症などの子どもたちに、適切な教育や指導を行う一環としての講演会らしい。案内状では参加対象が明記されていないが、私などに案内が来るのだから、多分これらのことについて一般市民への理解を深めるための講演会だろう。副題に「保護者・学校・教育行政の連携のありかた」と書かれている。大切なことだし、せっかくのご案内だから参加しようと思っている。しかし、だ。何だか心がスカスカする。これはきっと、文科省からの通達かなんかで、地方の教育委員会などでも取り組まなくてはならず、多分少しの予算消化で実施のアリバイ作りをしなくてはならないんだろう。自分でも随分いやな見方をすると感じるが、当たらずとも遠からじじゃないだろうか。そう思って、ネット検索したら下記のものがあった。特別支援教育について(文部科学省特別支援教育課HP)「特別支援教育」という言葉は時々色々な場面で見聞きしていたが、正直なところ特別の関心を持って調べたことはなかった。上記のHPから少し見てみると、「特別支援教育推進体制モデル事業」が平成15年から始まっているようだ。まあ、私は教育行政に携わる人間ではないので、詳しいことは専門家にお任せしよう。しかし、特別支援教育の重要性が問われている時に、北海道は特殊学級専門教員養成を休止するという。(11月5日の日記)どうも、やっていることの辻褄が合わないんじゃないか?学校や保護者・地域の連携ももちろん大切だけれど、学校内での連携はもっと重要だと思うが、そっちもキチンとやって欲しいと願う。学校の教職員が、これらの軽度の障害について理解を深めることで、子どもが過度に傷つき、追い詰められることも少なくなるのではないか。「変わった子」といわれ、友達からも教師からも、時には家族からも疎外され、そのストレスの適切な発散手段もわからず、心が壊れていく悲劇があちこちで起きているように感じる。(今話題になっているタリウム事件もそうではないだろうか)このように障害について理解するということは、講演などで一般論を聞くこともいいけれど、一人一人の子どもを注意深く見守ることが何より大切だと思うのだが・・。今の学校には、そんなゆとりはあまり無いように感じる。そんなことを考えていたら、どうにも心が重たくなってしまう。