元上海駐在員の　変な日記 NEO

FBI先入捜査官こと shanghai-kです！

中国に来る前は、
中国って人民服で自転車に乗っている人ばかりというイメージがあった。
が、
実際に中国に来たら、普通に車も走っており、
日本とそれほどの違いもないことを知って逆に驚いた。
未だに頭の片隅には、中国人=人民服着て自転車に乗った人 感がこびりついている。

世の中のあらゆる事象を認識する時に、
先入観、偏見、思い込み、固定観念、主観、バイアス、フィルタとでも言うのだろうか。
何と表現してよいのかわからないが、
自分と物事との間に、本来の姿を歪めて映す何かが確実に存在する。

自分はただ、
『物事をあるがまま』に観たいのだが、
これが非常に難しく、常に歪んだ形で映し出される。



話は変わるが、

とある日にとある人が来るらしいという風の噂を聞いた。
知人にどんな人か聞いたら、

「フランケン」 みたいな人
という答えが帰ってきた。

意味不明だ。

そんな会話をしたのも忘れたとある日、

食事中に「フランケン」みたいな人が現れた。

そして、とある日の知人との会話を思い出し、
僕の想像通りの「フランケン」な人を目の当たりにして、
チャーハン噴出しそうになった。

「フランケン」、渋い顔してお茶を飲む、わが衣手は露にぬれつつ
「フランケン」、美味しそうに食事する、衣干すてふ天の香具山
「フランケン」、楽しそうに話してる、ながながし夜をひとりかも寝む
「フランケン」、忙しそうに歩いてる、富士の高嶺に雪は降りつつ
「フランケン」、謝りながら電話する、声聞く時ぞ秋は悲しき

と、自分の頭の中では、
和歌の冒頭におかれている枕言葉のように、
とある人の行動に「フランケン」がそっと添えられる。
丸一日一緒にいたら、百人一首が出来上がると思う。 (百フランケン一首)

そんな事を妄想していたら、
味噌汁噴出しそうになった。

最初の知人の一言による先入観がなければ、
どこにでもいそうな普通の初対面の人なのだが、
どうしても、
「フランケン」感が拭い去れない。

が、あくまでもこの「フランケン」は
僕がイメージする「フランケン」であり、
知人が僕に伝えたかった「フランケン」とも異なるはずだ。

他の人が「フランケン」をどうイメージするかは知らない。
・ロマンスグレーの英国紳士の男性風「フランケン」であったり、
・スーパーモデルのブロンド美女風「フランケン」であったり、
・韓流スターのような一見イケメン風男性「フランケン」であったり、
・スイス原産の牧羊犬風「フランケン」であったりと
皆それぞれが独自の「フランケン」をイメージすると思う。

そんな皆が思う、「フランケン」ともまた異なる「フランケン」なので、
このブログを読んでも、僕の「フランケン」感は伝わりにくいと思う。

これは、
「フランケン」の良し悪しの問題ではなく、
「フランケン」の好き嫌いの問題でもない。
「フランケン」は「フランケン」であって、
「フランケン」以外の何者でもない。


きっと、
『物事をあるがまま』に観る事を妨げ、本来の姿を歪めて映すもの

それこそが、
この「フランケン」だ。。。



何が言いたいかいうと、

「フランケン」って言いたかっただけだ。。。