元上海駐在員の　変な日記 NEO

いつも夜９時に店じまいをする、「不夜城」という名のお店が気になって仕方がない shanghai-kｄす！

ジョギングなんてぜんぜん好きじゃないんだからね！
と心の中でつぶやきながら、ジョギングシューズを履き、
颯爽とジョギングに出かける。

お金もないし、趣味もないし、友達もいないし、
出張中で家族もいないし、花を入れる花瓶もないし、
周りのおじさん達みたいに出張先の各地方都市に彼女もいないし、
暇なので、

仕方がなく、いつものように一人寂しくジョギングする。

健康のために、ジョギングしている訳でもなく、
ダイエットのために、ジョギングしている訳でもなく、
マラソンに出場するために、ジョギングしている訳でもなく、
空き巣に入る家の下見のために、ジョギングしている訳でもなく、
ベランダのパンツを盗むために、ジョギングしている訳でもなく、

ただ、
意味もなく、ひたすらジョギングしている。
歩くより若干速めで、息が切れないゆっくりとした速度で、
１時間以上、近所を徘徊している。

強いて、目的を挙げるとすると、
日常生活でいろいろと考え過ぎてしまうので、
あえて、何も考えない時間を作っている。
部屋でボーっとしててもいいのだが、外のが気分がいい。

そして、
体の感覚だけを感じながら、
できる限り、思考と感情を停止させて走り続けていると、
ふと、言葉には表せないような感覚が湧き上がってくる。

肉体、感覚、感情、思考が全て独立した状態とでもいうのだろうか。
何も考えず、何も感じない。
ただ、感覚だけが鮮明に伝わってくる。

体の感覚：足の裏の感触、呼吸、筋肉のはり
耳の感覚：足音、呼吸音、服がこすれる音、話し声
鼻の感覚：木の香り、食べ物屋の香り、ゴミの匂い・・・
などの感覚だけを感じる。

そして、
周りと溶け込み全てが自分と同化するような変な感覚となる。

が、油断すると、
感情：楽しい、足が痛い、呼吸が苦しい、うるさい
いい香りが心地いい。臭くて不快だ・・・
思考：速度を遅くしよう。疲れたからやめよう。ジョギングって何だ？
何をブログに書こうか、
あの姉ちゃんスタイルいいな・・・
といったような感情や思考がもぐらたたきゲームのもぐらの如く、
いろいろな穴から顔を出す。。。


ふと思った。
自分って何？
肉体自身が自分？
肉体の感覚が自分？
感情が自分？
思考が自分？
それらが合わさったもの？


僕が思うに、もしかすると、
肉体、感覚、感情、思考は全て独立していて、
それらをコントロールしたり、
それらをただ観察していたりしながら、
そっとそれらの横に佇んでいるものこそが、
本当の自分なのではなかろうか。。。


なんて事を
ひたすら考えてたり、
あるいは、
全く何も考えずに無になっていたりする
一人になれるジョギングが好きかもしれない。

そして引き続き何も考えずに走っていたら、、
何かに躓いて、転倒しかけて手を付いた。
手のズキズキした痛みを感じているのを、そっと見る自分がいる。
転んだ時の恥ずかしさを感じているのを、そっと見ている自分がいる。

手から血を流しながら、客観的に自分を見ていたが、
次第に感覚、感情、思考が合体してまた一つになった。
手がすごい痛くてむかつき、もうジョギングなんていくもんか！なんて思った。

というような事を含めて、
ジョギングが好きなのかもしれない。

そんな事を思い出しながら、
何を書いているのか、自分でもよくわからない
変な日記を書いている自分を客観的に見ている
自分がとても好き！！！

っていうか自分って何だ？