日本は資源が豊かな国 ― 携帯電話から金をつくる ―
携帯電話の基盤には、多くの金が使われています。そのため携帯電話1トンからは、150gもの金が回収できるのです。南アフリカの優秀な金の鉱山でも、鉱石1トンからは5~8gの金しか回収できません。つまり携帯電話からは、南アフリカの30倍もの金が回収できます。まさに世界最大の金鉱脈です。日本は電子機器を、非常に多く使う国です。パソコン、携帯電話などで、1年に255トンもの金が流通しています。その量は、世界の金産出量の10%。その他にも、銀、プラチナ、パラジウムなども多く流通。日本は、「都市鉱脈」の豊かな「資源国家」なのです。今日も携帯電話35,000台から1kgの金が回収されています。リサイクル費用低減のため、携帯電話の分解は障害を持つ人が雇われます。それは人件費低減のみでなく、障害を持つ人の雇用の確保にもなっています。パソコンはハードディスクの機密情報流出のため、服役中の受刑者が分解します。刑務所の中での作業からは、機密情報が流出することは決してありません。リサイクルは、これらの人々の力で支えられています。都市鉱脈の豊かな国、日本。リサイクルは、日本の未来を変えるかもしれません。