継続することの大切さ - 笑う戦後史 -
漫画家の加藤芳郎さんの「まっぴら君」について書かれた、「笑う戦後史」を拝読しました。この本が書かれた2002年は、まだ加藤さんはご健在でした。毎日新聞夕刊で、1954年から連載を開始した4コマ漫画まっぴら君。2001年に病気で中断するまで、47年、13,615回も掲載されました。その漫画は、日本の戦後史そのものでした。日本会議会員ということで、やや天皇ネタにこだわりも見られますがご愛嬌。政治家や事件を、次々と笑いに変えてゆきます。この本では「場当たり的創作」と書かれますが、まさにその日の記事が漫画のネタ。場合によっては、記事のレイアウトさえ利用するほど。ブログで日記を書くと感じます。日々の思い付きを、すばやくまとめる難しさを。それを47年も続けるだけで、私には尊敬に値します。またこの本の著者高坂さんも、この本は各出版社で断られ、執念で出版したとのこと。372ページもの著書からも、加藤さんに対する深い思い入れを感じます。高坂さんもまた、努力の人でした。2006年1月6日、加藤さんは亡くなりました。もうまっぴら君が書かれることはありません。しかしまっぴら君から、ブログの日記を長く続けることの大切さを諭されました。休み休みでも日記を続ければ、「恥の日記集」ぐらいはできるかもしれません。【1ドル紙幣】「笑う戦後史」概要 ※「まっぴら君」の四コマも掲載