ともに 生きる - カブトエビの夏 -
カブトエビの季節です。水面近くで腹を上に向けて泳ぐ、今日のカブトエビ。謎の背面泳ぎは、水温が高い日に見られます。水中が酸欠状態で、大気中の酸素を得るためとも言われます。宅地化で、広範囲のたんぼが消えました。しかしその他のたんぼでは、まだ彼ら彼女らは生きています。無農薬のたんぼでしか、カブトエビは生きられません。しかし化学物質廃止の声のみでは、生態系は守ることができません。理想論では、人が生きる術さえ失われます。名著「沈黙の春」が、今なお毎年1,000万人の命を奪っているように。環境保護は、より身近にその答えがあります。むやみな宅地化は、カブトエビの住む場所を奪います。洗剤の乱用は、アメンボを水中に沈めてしまいます。環境保護のために私たちができることは、もっと身近で、簡単なことかもしれません。【過去の日記1】 「沈黙の春」が奪った命 ― DDT ―【過去の日記2】 あたりまえではなくなる絶望 ― アメンボ ―