薬師寺 東塔 特別開扉 - 平城遷都1300年祭 -
平城遷都1300年祭のメイン会場から近い、寺院の史跡,秘仏の特別公開をご紹介。【薬師寺 国宝 東塔 特別開扉】東塔が間もなく修理されるため、平成30年まで見れなくなります。そのため、10月31日まで東塔,西塔内部が特別公開されています。特別公開最終日の31日に、私は薬師寺に。その混雑ぶりは、想像を超えました。東塔の開扉部から始まり、東回廊端で折り返し、中門を越えて続く行列。薬師寺境内の半周に相当するこの行列は、あの正倉院展の行列をはるかにしのぎます。正倉院展が1,200人なら、こちらは3,000~5,000人でしょうか。仕方なく、行列に並びます。その間、東塔外観を”ゆっくりと”眺めることができます。よく見ると、1300年の歴史を持つ東塔はたしかに痛んでおり、修理の必要性も納得できます。結局、1時間強の行列待ち。東塔内部の柱と、鏡にかすかに映った天井絵を見ます。かすれてほとんど見えない、天井絵。見学時間は、約10秒。1時間強待って・・・。【産経ニュース】 「1時間並び、10秒見たもの」上記リンクのニュース写真で、私が見たのとほぼ同じものを見ることができます。見逃された方も、悔やむ必要はありません。内部に関しては、行列待ちのない、西塔で十分です。また東塔の行列待ちも、1時間も東塔を眺めることができたのですから、十分でしょう。奈良在住とはいえ、東塔を1時間も眺めたことはありませんでしたから。(笑)間もなく、改修工事が始まり、見ることができなくなる東塔。あと8年は、見ることができません。皆さん、お急ぎください。・・・・・・・・・・・・【法華寺 国宝 十一面観音立像特別開帳】平城宮跡会場の傍、法華寺の国宝、十一面観音立像特別開帳に。光明皇后のお姿を写したという、とても優美な観音様。尼寺らしく、尼僧の姿も見られます。ただし残念なのは、拝観料。平城遷都祭関係で、最高額の拝観料1,300円は気になります。寺宝展の展示品も数少なく。庭園は見事ですが。他の寺院の拝観料は、秘仏公開時も300~500円。拝観料にクレームするのも変ですが、やや残念ではありました。【平城遷都1300年祭】 「法華寺 十一面観音立像特別開帳」・・・・・・・・・・・・【海龍王寺 重文 十一面観音立像特別開帳】法華寺から数百メートルの場所の、海龍王寺。こちらも、十一面観音立像を特別開帳。こちらの十一面観音像は、凛々しいお顔立ち。堂内の雰囲気からか、とても心が休まります。また天平期で唯一現存の、高さ4mの屋内用の五重塔小塔もあります。五重塔小塔は、国宝。土塀などが荒れており、修理の必要を感じる海龍王寺。修理など大変かと思いますが、これからも文化財の保存をお願いします。拝観料は、500円。【平城遷都1300年祭】 「法華寺 十一面観音立像特別開帳」各寺の移動中、平城京跡の第一次大極殿も見えました。こちらもかなりの大行列。平城遷都祭も賑わっています。11月7日までの遷都祭。残りはわずかとなりましたが、秘仏公開は数カ所の寺院で続きます。この機会に、奈良にどうぞ。P.S. せんとくんより、まんとくん。