残されたものは - グッドイヤー -
ゴムの発明家チャールズ・グッドイヤーは、極貧に苦しみました。ゴムの発明に挑戦したグッドイヤーは、失敗を繰り返しました。彼が作ったゴムは夏の暑さに溶け、多量の商品が返品されました。失敗に次ぐ失敗。彼は債権者刑務所に、何度も収監されました。それでもあきらめずに挑戦し、そしてまた失敗。たった5ドルが支払えず、収監されたこともありました。体は弱り、食費もなく、6人の子供は幼少で亡くなりました。それでも、その葬式代はありませんでした。極貧生活の果てに、彼は耐熱性があるゴムを発明しました。しかし、彼を待っていたのは、特許裁判の嵐でした。一部の彼の発明は盗まれ、彼は20万ドルの借金を残して死去しました。とはいえ、彼のゴムの特許は、残された家族にやっと安定した生活をもたらしました。驚きなのは、彼の死後に設立された、グッドイヤー・タイヤ・アンド・ラバー・カンパニー。皆さんもご存知のタイヤメーカー、グッドイヤーです。この会社は、チャールズ・グッドイヤーと資本関係はありません。もちろん、家族とも関係ありません。ゴムの発明家として有名な、彼の名前を借りた会社です。発明家グッドイヤーとは関係ない会社グッドイヤー。なんともややこしく、不思議に思う話です。