クリスマスに蝶が舞う
先日、公園で蝶が舞うのを見た。クリスマスが近いというのに、落ち葉の積もる公園を舞う蝶。それも1頭,2頭ではなく、少なくとも5頭の蝶を見た。暖かい冬は、虫たちには居心地が良いと見える。12月も、今では虫たちの季節になった。今年の冬は虫も多い、にぎやかな冬だ。これは人の勝手だが、虫には「害虫」と呼ばれる虫もいる。そういう虫たちも、今年の冬は死なず、春まで多くが生き延びるのかもしれない。害虫が生き延びれば、その虫が運ぶ恐ろしい病気も受け継がれる。にぎやかな冬は、人にとっては戦慄の春、そして絶望の夏の訪れを意味している。自然には、生物のバランスを保つしくみがある。虫たちが増えれば、人は減ることになるだろう。きっと、近く迎えることだろう。セミの鳴き声に人が怯える、喧騒の冬を。