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テーマ:公園に行きましょう(1421)
カテゴリ:コンクリート像
にほんブログ村 ふと、思い立った。 スフィンクスを見に行こうと。 しかし、残念ながら空路の利用には制限がある昨今。 やむを得ず、陸路での移動となった。 車を降りてからは、薄暗い地下道を通る。 そして再び陽光の下に出ると、視界の左にあの目的の地が見えてくる。 意外に湿度の高い空気、さほど暑さも感じない。 広がる砂地の向こうに、スフィンクスは鎮座していた。 思うより、やさしい表情。 しかし、その表情に隠された恐怖の姿を、あなたは知らない。 その恐怖は、スフィンクスの後頭部を見ればわかる。 見えるだろうか? 闇の中に光る眼が。 これがスフィンクスの真の表情。 偽りのやさしさには、見方を変えれば恐怖の素顔が見えてくる。 当然、ピラミッドもあるが、海外観光客の姿はない。 渡航制限の影響は深刻だ。 オアシスには、きのこも生育している。 かたつむりまでいるのだから,水の心配はないのだろう。 人はこの地を、草刈公園と呼ぶ。 先ほど車を止めた場所は、愛知県知立市の福祉体育館駐車場。 草刈公園とは名鉄の線路を挟んで隣接し、両者は地下道で結ばれている。 スフィンクスの前の砂地を「砂場」と呼ぶ人もいる。 怖いもの知らずの子供たちは、今日もスフィンクスによじ登り歓声をあげる。 だれもスフィンクスの恐怖を知らない。 恐怖は気付かなければ、恐怖にもなりえないのだろうか。 恐怖は身近に隠されている。 でも、それをだれも知らない。 そのあせりに押しつぶされそうになりながら、 見上げた空は青く澄んで美しかった。 【 あかりをともせ! 】 < ↓ ランキングクリックはこちらから > にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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