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カテゴリ:コンクリート像
にほんブログ村 薄暗い木立の中、立ち並ぶ人物像。 御嶽社は霊山、そこを歩けば異界との狭間が見えてくる。 落ち葉を踏みしめ斜面を登ると、そこにはあの美しいヒトがいた。 僕はカメラのレンズを、あのヒトに向ける。 すると、周囲の人物像達の視線が僕に集まる。 写真の画角を迷う僕。 右の方から、咎めるような視線を感じる。 ピントの調整に手間取る僕。 左から、つぶやくような声が聴こえる。 光を選び、シャッターに指を掛ける僕。 後ろから、吐息のような生暖かい風が首筋をなでる。 夕暮れに響くシャッター音とともに、 僕は斜面を駆け下りていた。 写真は撮った。 明るい場所まで、何も近寄れない場所まで、駆けていく。 撮れた写真を見て、驚いた。 ありえないモノが写っている。 写ってはならないモノが、写っている。 勇敢にも、いや、無謀にも、僕はその写真を掲げよう。 次の写真は、その写真。 写ってはならないモノが、写った写真。 写真を見て欲しい。 異界の美意識は 現実の美を拒絶する。 あらがう異界の声を、あなたにも、よく聴いて欲しいから。 【 般若心経 】 < ↓ ランキングクリックはこちらから > にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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