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カテゴリ:高見彰七
にほんブログ村 高見彰七の大型像の謎(解明編)、続きです。 1.型枠を使う難しさ 以前、常滑焼の原型師のお宅にお邪魔して、お話を伺いました。 型枠を作るには、その元になる「原型」が必要です。 その原型となる像を作るのが「原型師」です。 水分を含む像は、乾燥時に収縮し小さくなります。 そのため、その収縮率を考慮して、原型は最終的な像より大きく作らなくてはなりません。 その見極めは材料に応じた、原型師の勘と経験に依ります。 型枠も抜きを考慮すると、2分割では済みません。 また型抜きした像も、作家が再度、手作業で仕上げ加工するのが通例。 型枠の使用は、むしろ手間と高い技術が必要です。 それにも関わらず型抜きのイメージを悪くしているのは、 同一型で多量生産し、仕上げ加工もしない、一部の粗悪品の存在です。 2.左官の存在 「まさん」から、鋭いご指摘を頂いていました。 ●【まさん】 「まさんのツィッター」 その御指摘は、私が見逃していた「左官」の存在です。 たしかに下記の2点には、銘板に左官の名前があります。 「三好稲荷閣の大狐」 「御立座施工者 坂下 小野田金太郎」とあります。 こちらは台座の施工者でしょう。 「古瀬間御嶽神社の高見観音」 「左官 月見 島村鈴夫」とあります。 「月見」は地名です。 この左官は、像の製作に関与したかもしれません。 型枠の原型師は高見彰七でしょう。 そこに左官が如何に関わったのか、私にはわかりません。 この左官の役割は重要です。 関わり方次第では、大型像での作風の変化の理由もわかります。 左官の関わりで知見をお持ちの方は、ぜひコメントください。 ・・・・・・・・・・ リンク集 ・・・・・・・・・・ ●【リンク集1「神馬」編】 「高見彰七 神馬編」 ●【リンク集2「観世音菩薩」編】 「高見彰七 観世音菩薩編」 ●【リンク集3「その他」編】 「高見彰七 その他」 ●【年表】 「高見彰七 製作年 (年号記述があるもののみ)」 【 クリスマス用 御菓子ギフト 】 < ↓ ランキングクリックはこちらから > にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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