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カテゴリ:高見彰七
にほんブログ村 豊田市 庭松山 心学院(こころがくいん)の推定高見観音の特徴を ご紹介します。 【前の記事】 「心学院の観音菩薩像 その1」 ●高見観音の台座について 写真をご覧ください。 台座が何かおわかりでしょうか? 側面しか見えませんが、おそらく「石臼」だと思います。 庭の飛び石などでの石臼の流用はよくあります。 しかし観音像の台座に当初から石臼を予定するとは考え難く、 (1)他の寺院から移設された、 (2)高見氏が観音像を持ち込み、設置を依頼された、 の上記のどちらかと思われます。 (2)の例は高浜市の吉浜人形前にありますが、 しっかりとした台座があります。 従いまして推定ですが、この観音像は(1)移設だと思います。 ●観音像製作時の型枠の使用について 観音像の前後の接合部らしき箇所が経年劣化しています。 特に頭部から上半身には、明瞭な接合線がある様に見えます。 前後でセメントの材質が違う様にも見えます。 顔を繊細に造形するため、前面にはきめ細かいセメントを使い、 後部は強度を重視して骨材が多いセメントを使ったかもしれません。 ただそれでは、前後で乾燥時の収縮率が異なり、 接合部が割れやすくなりますが。 下半身にも接合線らしい線はあります。 ただし衣装の裾にも、前後の造形の不整合はありません。 いずれも推定ですが、現地で見ると様々なことがわかります。 【 バウムクーヘン 】 < ↓ ランキングクリックはこちらから > にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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