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今回も洛北は鞍馬~貴船の山歩きを。
◎鞍馬 京阪で出町柳まで、大原とは反対方面で叡山電鉄鞍馬行きにて終点下車。 もちろん鞍馬寺が有名ですが、その中にある由岐神社は10月22日に行われる鞍馬の火祭りとしても有名です。 鞍馬寺 宝亀元年(770)に鑑真の弟子・鑑禎が、この地に毘沙門天を祭り創建。 延暦15年(796)に、藤原伊勢人が伽藍を造営。牛若丸(源義経の幼名)が天狗に武術を学んだという伝説でも知られている。本堂の左側にある光明心殿には有名な天狗姿の護摩魔王尊がたっている。金堂や多宝塔など大半は昭和32年以降に再建されたもの。 拝観料:200円(愛山費として) 拝観時間:9時~16時半 仁王門をくぐって鞍馬寺を目指します。鞍馬寺までは九十九折りという急坂が待っています。上るのがしんどい人はケーブルカーもあるので利用しましょう。寺が運行している寺の敷地内のケーブルカーで維持御寄付一口100円です。歩くと30分かかるところを2分で行けてしまいます。シーズン中は込むので待ち時間が結構かかる場合もあるので注意。 ただし、ケーブルカーで行くと途中にある魔王滝や由岐神社(京都三大奇祭のひとつ、鞍馬の火祭りで有名)、牛若丸が、遮那王と名を変えて住んでいた、東光坊の跡とされる場所などが見れなくなってしまいます。なお、九十九折りは枕草紙にも「近くて遠きもの、鞍馬の九十九折り」と書かれていて、相当古くからの名称と知られています。 まもなく鞍馬寺へ到着。石段を登ると周りの景色が最高です。本堂では珍しいことに、狛犬に代えて阿吽の虎が控えています。本堂裏には霊宝殿があり、国宝の毘沙門天三尊像や鞍馬山に生息する動植物・鉱石の展示などがあります。200円(9~16時)。 さて、奥のほうには鞍馬の山を通って貴船へ抜ける道があります。ここで注意したいのが、季節にもよるが3時を過ぎたらこの道を抜けないほうがよいと思います。この山道は木がうっそうと茂り、薄暗い...通り抜けるのに約1時間~1時間半かかるでしょう(私は足が速いので、それくらいですが...)。夕方になると貴船から叡山電鉄貴船駅までバスがなくなってしまい、さらに薄暗い(道沿いに電灯があまりない)道を歩かなければなりません。気をつけましょう。 なお鞍馬山は約2億6千万年の昔、海底火山の隆起によって生まれたそうです。 山の中を木の根道が続きます。足元に注意してください。牛若丸が天狗に剣を習った場所や修行した場所や謡曲「鞍馬天狗」の舞台としても知られる僧正ヶ谷などがあります。どんどん進むと中間地点あたりかな、奥の院魔王堂に到着。ここで休憩ができます。 ◎奥の院魔王堂 今から650万年前、人類救済の使命をおびた魔王サナート・クマラが、金星から鞍馬に降り立ったという伝説がある。 ここからどんどんくだっていくと、貴船の川床料理の料亭の間に出てきます。少々ほっとするところ。ここは鴨川の源流にあたる貴船川が流れています。上流に向かって歩くとすぐに貴船神社が見えてきます。 ◎貴船神社 古くから水の神様として信仰を集める。天武6年(678)に社殿を作り変えたという記録から、かなり古いものらしい。永承元年(1046)の出水で流され、天喜3年(1055)に現在地に再建。元の地には奥宮が祭られた。絵馬発祥の地でもあるらしい。 また、水占みくじというおみくじがある。水に浮かべる前は文字が見えないのだが、境内の霊泉に浮かべると水の霊力によって文字が浮かんで見えてくる。くじを引いて番号を言うのではなく、箱の中から好きな1枚を選ぶようになっている。尚、おみくじが乾くと再び文字が見えなくなるという珍しいおみくじだ。ぜひやっていこう。 ◎結社(ゆいのやしろ) 秘密結社などではない。本宮と奥の宮との間にあるので中宮とも呼ばれる。貴船神社本宮より上流300メートル地点にある。縁結びで有名。 ◎貴船神社奥の宮 中宮からさらに5分ほど上流に向かって歩く。反正天皇の時代に、玉依媛がお告げに従い黄船に乗って浪速から淀川、鴨川をさかのぼって船が川の湧き出るところに上陸、その地の神を奉り、祠を建てたのが貴船神社の発祥の伝説といわれ、地名の貴船は玉依媛が乗って来た黄船から由来が来ているともいわれている。本殿の横に、船形石があるが、その黄船を日と目に付かないように石で囲ったものといわれている。なお、丑の刻参りで有名。今なお御神木にわら人形があるとかないとか。 帰りですが、奥の宮から10~20分ぐらい下ったところにバス停「貴船」があるが、10~16時台の1時間に1~3本程度しかない。現在16時40分が最終です。なお、12月は運行していません。 歩くならばこのバス停からさらに下っていき30分程度だろうか。叡山電鉄貴船口駅に到着する。夕方は早くに暗くなるので注意すること。なお、前述したとおり街灯がないので暗いですよ。 さて、ここまできて紅葉のことは何も触れませんでしたが、はっきりと色づくのは寒くなってからです。昔からネットで現地の人に生情報を送ってもらっていましたが、だいたい11月中旬以降からが本番です。きれいな紅葉を目にしたければ、遅くなってからいくのがよいでしょう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年10月02日 21時36分13秒
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