テーマ:韓国!(17286)
カテゴリ:映画
映画通の間でも面白いと評価されるようになった韓国映画の原因分析について、
「彼らは南北の緊張の中で育ち、軍隊を経験しているから人間的に云々・・」という意見が時々聞かれます。 そういった理由もあるかとは思いますが、私は逆に 「韓国で豊かさを知ったはじめての世代が映画製作の現場に携わるような時代になったから」 だと思います。 その世代は韓国で386世代といわれる現在30代後半から40代を少し過ぎたばかり人達のことです。 韓国でもその世代は学生運動を経験して、政治的信条を持った世代として分類されますが、 それは世代比較、(日本との場合)文化比較した場合に違いとして出てくる要素で、 彼らがはじめて韓国の経済的豊かさを享受した世代だということが見落とされています。 参考までに日本人でも著名な韓国の映画俳優・監督を列挙すると 1952 アン・ソンギ ・ ・ ・(ある意味暗黒時代) ・ ・ 1963 チェ・ミンスク 1963 ホ・ジノ(監督) 1963 パク・チャヌク(監督) 1964 ハン・ソッキュ 1967 ソン・ガンホ 1968 ソル・ギョング 1969 ポン・ジュノ(監督) 「2535世代」 1970 イ・ビョンホン 1971 イ・ヨンエ(女優) 1972 チャン・ドンゴン 1972 シム・ウナ(女優) 1973 イ・ジョンジェ 1973 ぺ・ヨンジュン *人の上にたつ立場の監督で386世代が出てきたのはごく最近のこと。 また、傑出した女優がもう少し若い2535世代(30代前半)にならないと出てこないのも特徴です。 *「2535世代」・・・・「386世代」と「297世代」の中間。韓国の人口の3分の1がこの世代です。 386世代はソウルオリンピックを契機に韓国が世界史の表舞台に立つようになり、 生活以外に趣味や娯楽を楽しむような余裕を持つようになった世代。 はじめて庶民の海外旅行が許されるようになった世代。 それまでの価値観とは違う恋愛をするようになった世代。(あまり表に出てきませんが) もともと韓国人の持っていた純粋な感情表現であるとか、ロマンチックなところや 前向きな明るさと、この世代の経験が作品として結実して現在の韓国映画の隆盛があると思います。 映画監督に関してはようやくこの世代に代替わりしたところであり、今後の活躍に期待出来ます。 個人的には日本のアニメオタクのポン・ジュノ監督に注目。 深い物語性を持ちながら見る人を飽きさせない構成力と映像のスマートさは傑出していると思います。 韓国エンタメ情報を毎日お届け。韓国エンタメ情報&韓国語がわかるメールマガジン。 時々真面目に映画評もやります。購読は登録するだけでOK。(無料) お申込みは今すぐこちらをクリック お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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