カテゴリ:映画
DVD「世界の中心で、愛をさけぶ」を借りてみました。
レンタルショップに行ったら、ナイスなタイミングで6つ以上並んだパッケージのうち1つだけあったので借りてみました。 今年の大ヒット作ということで人気の秘密を知ってみたいと思いました。 何事も食わず嫌いはよくない。 感想はなかなか面白いというか、よく出来ていました。 しかし、どこか物足りなさを感じました。 作りは上手いのですが、最初から最後までシーンの全てが泣かせるための積み上げになっているところに嫌らしさを感じたのです。 最後に彼女が死んでしまうという誰もが知っている結末に対して泣かせるためのさりげないエピソードをこつこつと積み上げているのです。 そこにはストーリーの意外性もなく、最初から「観る者を泣かす」という目的に向かってストーリーが進行している。 見る側も最初から「さあ、泣かして貰おうか」と合意の上で映画を見に来る。 「好きな人が死んじゃう話(会えなくなっちゃう話)」は韓国映画もお得意とするところ。 日本で上映されない作品を含めるとかなりこの手の作品が存在します。 具体的には最近でいうと映画「僕の彼女を紹介します」などその例でしょう。 韓国では映画だけではなく、音楽(バラード)の歌詞にもこのジャンル(!)の作品がたくさんあります。 しかし韓国の「好きな人が死んじゃう話」は小品というか佳作にとどまっているのに、日本の場合は大ヒット作になってしまう。 ここ最近のヒット作はそういった傾向があります。そういえば最近ヒットした「いま、会いに行きます」もこのジャンルの映画ですね。 韓国映画と比較すると作り方は「セカチュー」のほうが全てにおいて上です。 ストーリーの構成、緻密性、キャスティング、絵の作り方、音楽、・・・・。 韓国映画のように「そんなことあるかよっ!」や、「あれ、ここの話、飛んでないか?」的な粗は日本映画には少なく、かなりの確率で感動出来るのですが、もの足りなさを感じます。 そんな日本映画と韓国映画を比較したときに、少し前までの日本と韓国のサッカーを思い出します。 日本の選手の方が個々のテクニックは優れているのに、試合が終わると日本が負けていた時代の日本のサッカー。強引に球を前に蹴り出すだけの韓国サッカーに負けてしまっていた時代と今の日本映画界の状態は似ているような気がします。 一体何が足りないのでしょうか? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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