テーマ:本のある暮らし(3309)
カテゴリ:本・雑誌
『蒼穹の昴(そうきゅうのすばる)』文庫 全4巻
私の仕事のひとつに、中国語圏の映画(やDVD)の字幕翻訳というのがあります。 翻訳っていうのは、原語(中国語)を知っていることも大切なのでしょうけれど、 実は日本語のボキャブラリーがどれほどあるかが大いに関わってきます。 先日大河時代モノをやることになった時、 昔の中国の人の言葉遣いというものの参考にするために この3冊を買いました。 そしたらはまっちゃってーーー(爆)。 「 」の言葉遣いを注意して読んでいたのは最初のうちだけで 大きな声では言えませんけれど この3冊を読み終わらないと とても翻訳の仕事に没頭はできないわぁああ、って。 浅田次郎という人の才能にもホレボレするし 自分のボキャブラリーの貧困さにゲンナリもするし。 で、この3冊を田舎の母に譲りました。 そしたら見事に同じくはまり(笑)。 ある時、母のところに行ったら なにやら緑色の玉が首からぶら下がっています。 「何それ?」 「“ろんゆい”よ」 さすが親子。この短い会話でOK。 “ろんゆい”とは物語に登場する“龍玉”の中国語読み。 小説の大切なキーワードです。 母いわく 「これを読んで、そう言えば蔵から古い玉が出てきたのを思い出したの。 ほら、龍の絵が描かれてるでしょ? ピンときたのよ。 これをつけていたら、きっと何かいいことが起きる。 実際、なんだか最近絶好調」 だそうです(笑)。 ここで簡単にあらすじを書けるほど単純な物語ではありません。なので割愛。 でも、この本が面白くない、って人がいたら 是非コメントくださーい。 それくらいハマリました お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007.08.27 20:06:28
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