「チャイクロ」(ブックローン)という絵本にがある。
絵本というか、字がまったくなく、
1冊の中に文学的なストーリーも無かったような気がする。
特に印象に残っているのは、
カラスが、底に少しだけ水の残っている瓶を見つける。
くちばしをどんなに頑張って瓶の奥に入れても
水は飲めない。
カラスは一計を案じる。
地面に落ちた小さな小石を瓶に入れて行く。
何度も何度も往復して、瓶に小石を入れて行く。
最後は晴れて水が飲める。
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というもの。
確かこの文字で書いたストーリーが、
見開き1ページか、2ページほどで表現されているだけだと思う。
見ているだけで楽しめるのだ。
ところで、チャイクロは書店では売られておらず、
通信販売・訪問販売でないと手に入れることができない。
こういう絵本は感性が豊かに養われるものらしい。
でも、わたしの記憶では、
子供ながらに落ち着けない、不安定な気分の時に
好んで手にとっていたような気がする。
今でもたまに、読みたいと思うときもある。