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アンチエイジングの鬼

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2009年05月12日
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カテゴリ:私のひとり言
みなさま、こんにちは。
気持ちの良いお天気が続きましたが、今日は雨らしいですね。

私は今週の日曜日、人生初の田植えに行ってまいりました。
私がよく行く池袋のオーガニックバー「たまにはTSUKIでも眺めましょ」の高坂夫妻が、このたび無肥料無農薬で不耕起で田んぼを始めるというので、お手伝いに行って来たのです。

実は私はここ1年くらい田んぼや畑をやりたい気持ちがフツフツと湧き上がっているのですが、なんせ家には庭もないし、プランターで野菜を育てた事もないド素人ですので、気持ちばかりが先走っておりました。

まぁ夫の実家は兼業農家ですので、彼はいろいろと私より農作業経験もあるのでなんとかなるかなーとも思っているのですが、まずは経験してもないことには1歩も進めないので、その意味からもぜひ行きたかったのです。
しかも高坂さん達は、無肥料無農薬で不耕起で冬期湛水でお米を育てるというので、これはまさに私が一番興味のあった農法なので、めったにない体験機会です。

不耕起農法とは何かというと、土を耕さないのです。
土を耕さないことで、稲は固い土の抵抗をはね返して根を伸ばしますが、それによって稲の根がたくましく太くなり、冷害にも、病害虫にも負けない強い稲ができるのです。

ine

こちらが高坂さんのブログからお借りした苗の写真です↑
今回は寺田本家のお酒にも使用しているお米を作っている不耕起農業歴20年以上の藤崎さんの苗をいただいての田植えだったのですが、左は、普通の苗で、右は、藤崎さんの苗だそうです。
根の大きさ、茎の太さがこんなに違うのですから驚きです。
肥料をいっさい与えられていないんですよ?


これです。これが私の求める強さ!
ストレスや困難があるからこそ、本当のたくましさと強さが備わっている!



初期の草取りは大変でも、耕さない年数が長くなればなるほど、雑草の種が掘り返えされなくなり、雑草が発芽しにくくなるそうで、藤崎さんなんか昔普通の農業やってた時より、今のほうがすごい楽だとまでおっしゃていました。
不耕起農法は稲刈りの後も田を耕さないので、田んぼに稲株や切り藁が残ります。
普通の田んぼは水を抜いてしまいますが、冬期湛水と言って、稲刈りした後も田に水を張っておきます。
そうすると藁や株が水中で分解され、微生物や微小動物昆虫類や藻が大量に発生し、これが昆虫やカエルや沢ガニ、ドジョウなどのその地域に住む生きもののエサになるのです。
サギやカモ、白鳥などの野鳥もいっぱいやってきて生態系が復活し、これら生き物の糞などがやがて良質の栄養分となり、無肥料でも豊かな稲が育つのです。
田んぼの中の水はゆっくりと浸透し、水中の藻や微小生物が酸素を出し、イトミミズなどの微生物の働きで水も浄化されていくそうです。


肥料なしでも、水田にたくさんの生物が生息して生態系が復活していれば
肥料なしの生物循環型農業が実現できるんだそうです!!



さて、理想はさておき、鬼としての大問題。
紫外線対策でございます。
すみません、いきなりトーンの違う話で(笑)
人間ナチュラル派になっていくと、日焼けとか紫外線とかは段々どうでもよくなってくる女子が多いようですが、そこはアンチエイジングの鬼ですから、どうしても譲れないところでございます。


農作業しても光老化はしない!
これぞ真のナチュラルアンチエイジング道です!!



まずは、長靴の購入からスタートしました。
これは田植え以外にも使えるから、前から欲しかったレインブーツを購入。色はダークブラウンで、かなり長めです。

satoyama1

お隣の写真は、シマチュウで購入した農作業用帽子で700円くらいかな?
裏の花柄がどうかと思うのですが、下に長い布がついていて、アゴの下でマジックテープで留められますので、首とデコルテの日焼けはこれで防止できます。
しかし、顔はこれじゃ心もとないので、この帽子の上から完全遮光サンバイザーを装着し、サンバイザーは顔の横が若干手薄なので、紫外線を通しにくいあの今治マフラーをさらに被ることにいたしました。
そして更にサングラスとマスクを装着。

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じゃじゃーん!!やばいですよね?
夫からは、アンチエイジング過激派と呼ばれました(笑)


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やってきたのは千葉県の匝瑳市にある里山です。
ものすごくエネルギーの高さを感じる場所で、来ただけで一気になごみました。
写真に小さく写っているのは私の息子ですが、ここではずっと裸足で、最初は田んぼや自然に戸惑っていましたが、1日すごしただけですっかり野生化していました。

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これが高坂夫妻の田んぼ↑
5年間放置されていた田んぼで、今回はまったく田んぼでなくなっているところからスタートしたので、雑草を抜いて、若干田起しして水を張ってあります。

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↑これが藤崎さんの苗。
これを3本ずつ取って、手植えしていくのです。
大変ですが13人くらいいるので、なんとかなりそうです。
田植え初体験の人がほとんど。
しかし、根が太くてすごいですよ。
なかなか3本に分かれませんから。

taue2


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↑この全身真っ黒の長袖で、一人だけ宇宙人のように頭がでかいのが私です。
相当被り物をしているので、おそろしいことになっております。

みんなで頑張ったので、朝9時半頃始めて、お昼をゆっくり食べて休憩しても、午後3時には田植えは終わりました。

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↑みんな自由人ばかりなので、きれいに整然と植えなくていいよってことになって、一応木のスケールで計ってはいますが、かなりバラバラな並びです。
刈り取る時も機械を使わないそうなので、まぁ大丈夫みたいですね。


いやーー、初田植え感動的でした!!
大地のエネルギーをいっぱい受けて、体はほどよい疲れで、心もかなり満たされました。
稲刈りも手伝う予定ですが、楽しみです♪


kao

↑結構日焼けしてる人もいましたが、私は過激派遮光作戦により、このように本当にまったく日焼けせずにすみました。
ちなみに日焼け止めはナチュラピュリファイのを顔全体に、頬骨だけドクターハウシュカのスティックタイプを使い、ファンデーションはナチュラピュリファイのノンナノタイプ(SPFなし)でした。
裸足の方はブヨに足を刺されて次の日かゆかったそうですが、私はあのかなり長いレインブーツのおかげで、まったくどこも刺されませんでした。

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この里山には、よもぎや明日葉やなたねやらが、自生しているのですが、一緒に田植えをした五十嵐さん(写真真ん中)は、よもぎを一生懸命採取していました。
理由を聞くと、五十嵐さんは32歳の時猛烈なアトピーに苦しんだのですが、よもぎをお風呂に入れて半身浴をかさね、その他身につけるものを、すべて化繊を排除して、麻やシルクやコットンにチェンジしたところ、みるみる症状が良くなったんだそうです。

五十嵐さんいわく、化学繊維を着ていると、人間の体はうまく毒を排出出来ないのではないかと。
シルクや麻などの自然素材を身につけることで、きちんと皮膚は毒素を排泄して、自然治癒力が蘇るそうです。
特に絹の浄化作用はすごいということです。

写真右は祝島の無農薬のビワで染めたシルク100%のマスク。五十嵐さんは今ではよもぎや紅花やビワなどの草木染めをして、製品を作って販売もしているそうで、私はこの素敵なマスクを買ってしまいました。
販売サイトなんかはないそうで、アースデイのようなイベントの時なんかに売っているようです。
一緒に温泉にも行ったのですが、五十嵐さんがしていた紅花で手染めで染めた麻のふんどしがすばらしくて、またもやふんどし心が再燃。
紅花は女性ホルモンバランスも良くしてくれるので、これを下着につけるのは女性にすごく良さそうですよね。

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その他、里山で撮った写真です。
左上が、野生のなたねですが、その他は畑にある野菜です。
真ん中上がゴボウ、右上がスナップエンドウ、左下はじゃがいも、右下はにんじん。
そして、この方はこの里山に暮らし、里山活動を続けるアルカディアの会の代表の青木栄作さんです。

日本では戦後、効率的な木材採取を実践するため、成長の速い杉のみを植林してきましたが、現在日本では木材のほとんどを輸入に頼るようになったことや、石油燃料の登場により、植林された杉は野放しになっています。
画家の青木さんが主催するこちらの会では、適宜な伐採や手入れをすることで、放置されて荒廃した山を、蘇らせる里山活動をされているそうです。
本当にいるだけで自分の中の野生が蘇るような場所で、私も今後時々はこちらで里山活動のお手伝いをしたいと思いました。


初田植えは、本当に最高でした。
私もこの強い稲のようになりたい!!
でも、光老化はなしで行きます!(笑)


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Last updated  2009年05月13日 21時42分04秒
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